TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】6月12日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿
コラム2026年6月12日

【本日のマーケット】6月12日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

6月12日(金)のマーケット                                                                   

6月11日の米国株式市場は反発。トランプ大統領は11日、SNSで、「今晩予定していたイランへの空爆を中止した」と表明した。戦闘終結に向けたイランとの協議が「イラン指導部の最高レベルに持ち込まれ承認された」「合意が締結され次第、ホルムズ海峡は正式に開放される。署名は近く行われる可能性がある。早ければヨーロッパで今週末にも実施されるだろう。私は出席できないが、バンス副大統領が出席する予定だ」。これを受けて原油先物は下落し、NYダウは一時1,050ドル高となった。ただ、イラン準国営ファルス通信は、イランはいかなる承認も行っ‌ていないと報じた。マイクロン・テクノロジーやサンディスク、マーベル・テクノロジー、アプライド・マテリアルズ、ラム・リサーチなど半導体関連の上昇が目立った。オラクルは2026年度(26年5月まで)の設備投資が会社予想を上回ったことを明らかにし‌、27年度も追加の借り入れを行う方針を示したため売られた。NYダウは前日比929ドル(1.86%)高の50,848ドル。NASDAQ総合指数は前日比640ポイント(2.54%)高の25,809、S&P500指数は前日比127ポイント(1.75%)高の7,394。

トランプ大統領がイラン指導部は協議を承認と述べ、11日予定の攻撃を中止。米国株が急騰となったことを受け、日経平均は序盤に6万7000円乗せとなったが協議の行方が見守られ上げ幅を縮めた。キオクシアHDや東京エレク、アドバンテストなど半導体関連が引き続き高い。三井金はコンピューター誤作動を3割抑える極薄の金属箔を開発し大幅高。三菱ガス化学は野村証券が半導体材料の見通しを上方修正し格上げ。太陽誘電は利食い売り。ビジョナルは2~4月期が営業減益で安い。

スタンダード市場では、モルガン・スタンレーがフェローテックの目標株価を引き上げた。日英が次世代原子炉「高温ガス炉」の共同研究開発に合意する見通しで、原発向けバルブの岡野バルブが大幅高。ナ・デックスは今期大幅増益予想が好感された。日本オラクルは続落。

グロース市場では、デジタルグリッドが通期営業減益予想を増益予想に上方修正しストップ高。QDレーザが買われた。米ナスダックにスペースXが12日に上場するため、アストロスケールやQPSなどの宇宙関連が高い。3Dマトリックスは今期の最終減益予想で売られた。

日足チャート上では、長めの上ヒゲを伴う陽線。大きくギャップアップとなり、5日・25日移動平均線を一気に飛び越え、高値は6万7000円台に達した。週足では長い下ヒゲを伴う実体線の短い陽線。先週に続き、十字足となり、売り買い拮抗の状態がうかがえる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  

鈴木一之です。

今年も半分近くが過ぎました。日経平均は先週の史上最高値更新からさすがに一服しています。相変わらず値動きは激しいですが。

来週は「中央銀行 Week」です。日銀が久しぶりに利上げを実施するという、その肝心な場に植田総裁は緊急入院でその場に立ち会うことができません。

サッカーW杯の日本代表キャプテンの遠藤航選手がケガのため代表から離脱することになりました。植田総裁の病気入院はそれと同じようなことではないかと思ってしまいます。早く現場復帰されることを願っています。

日本の利上げがどこまで世界のマーケットを揺さぶることになるのか。来週の相場はそのあたりまで含めて評価されるように感じられます。

問われるべきは、マーケットの激変に対する個々の日本経済の耐性だと思えてなりません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【日経平均 一時6万7,000円 米・イラン 和平合意は本物か
日本証券新聞 6月15日(月)紙面1面TOP記事掲載 

決着なら再び最高値へ

米国とイランの和平合意が実現に近づいているとの見方から、12日の株式市場は大幅続伸。11日はイランに対し「非常に激しく攻撃することになる」とのトランプ大統領の発言を受け、日経平均株価は6万2,000円台に急落する場面があった。一転、この日は一時前日比2,800円超の上昇で6万7,000円台を回復する場面もあった。前日安値からこの日の高値までの値幅は約4,700円、変動率は7.6%の乱高下。

トランプ大統領のSNS(交流サイト)投稿と記者会見での発言に主要国の株価が振り回される構図はそのままだ。11日はトランプ氏がSNSにイラン攻撃中止を投稿、その後のホワイトハウスで記者団に対し「早ければ今週末にも和平合意に署名する可能性がある」と述べ、一気に戦闘終結、ホルムズ海峡開放への期待が広がった。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

6月12日(金)☆[概況/大引け] 

終盤はやや様子見

大引けの日経平均は1,802円高の6万6,020円、TOPIXは51ポイント高の3,881ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は965、下落銘柄数は555。出来高は27億5,012万株、売買代金は12兆7,697億円。
トランプ大統領がイラン指導部は協議を承認と述べ、11日予定の攻撃を中止した。
日経平均は序盤に6万7000円乗せとなったが、今後の協議が見守られ上げ幅を縮めた。

詳しくはコチラ

関連記事