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コラム2026年7月24日

【本日のマーケット】7月24日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

7月24日(金)のマーケット                                                                   

7月23日の米国株は大幅続落。アルファベットは4~6月期のフリーキャッシュフローが赤字となったが、年間の設備投資計画を増額したため、増資リスクが警戒され売られた。テスラが大幅安。4~6月期の利益がアナリスト予想を下回り、設備投資は人型ロボット「オプティマス」の生産に向けた工場の大規模拡張も含まれているため、成果につながるのかと不安視された。来週はメタ・プラットフォームズやマイクロソフト、アマゾン・ドット・コムが決算を発表する。これらの企業もAI投資を拡大するだろうが、アルファベットやテスラも含めて、投資に見合うリターンが得られるのかと懸念されている。アメリカのニュースサイトアクシオスは、トランプ大統領がイランに対し、今年2月に開始した軍事作戦よりも大規模な攻撃を検討していると伝えた。原油先物が一時93.50ドルまで上昇し、5月に付けた95.30ドルに接近していることも警戒された。NYダウは前日比506ドル(0.97%)安の51,711ドル。NASDAQ総合指数は前日比553ポイント(2.15%)安の25,137、S&P500指数は前日比90ポイント(1.21%)安の7,408。

日経平均は大幅反落。ディスコは上期営業利益予想がアナリスト予想に届かず大幅安。韓国でメモリー株を対象としたレバレッジ型ETF規制の前倒しでSKハイニックスなどが売られたため、キオクシアHDも下落。紅海でのタンカー攻撃による原油高が警戒され、住友ゴムなどのタイヤ株が安い。KOAは通期営業減益予想を増益予想に上方修正したため急騰した。愛媛銀行はいよぎんHDとの経営統合報道で大幅高。セブン&アイはPayPayと顧客データ統合で買われた。

スタンダード市場では、日本電子材料やアウンコンサルが利食い売り。原発関連の岡野バルブが軟調。シリコンスタジオは4日続伸、16日のエヌビディア主催のイベントで日本のAIエコシステムパートナーと紹介されたと報告し、フィジカルAI推進。日本電技は第1四半期好決算で大幅高。

グロース市場では、テラドローンが信用取引規制で売られた。ティアフォーやGOが反落。カバーは大幅続落。クオリプスは大幅反落。サクシードは6日続落。タイミーは続伸、Amaziaが大幅反発。monoAIはストップ高。アイズは大幅高が継続。低位株の旅工房が物色された。

日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。今週は上値の重い展開が続き、下降する5日移動平均線に頭を抑えられる展開が続いた。下値は75日移動平均線(6万4325円)で踏み止まった格好だが、一目均衡表の雲抜けは達成できず調整色を払拭できずに週末を迎えた。週足では、長い上ヒゲを伴う実体線の極端に短い陽線。ローソク足はいわゆる塔婆(とうば)の形状となっており、強い売り圧力を感じさせる格好となった。先週に続き、13週移動平均線(6万5659円)を割り込んでの推移となった。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。株式市場はしばらく調整局面が続きそうな雲行きです。これまでの上昇が華々しかっただけに、上値は重いまま下値不安も強い展開を余儀なくされそうます。

最大の要因は円安と金利上昇が同時に侵攻している点にあります。高市政権の進める積極財政政策に対して、市場ではポジティブな評価が広がっているとは言えない状況にあります。金利の上昇局面における PER の修正が継続すると予想されます。

当面の株式市場を考える上で、最も重要な点は 1 ドル=164 円台まで進行した急速な円安です。これまでのように円安によって「輸出企業に対して追い風になる」という単純な見方がむずかしくなっています。

円安の背景として、原油価格など輸入物価の上昇、日本の貿易赤字拡大、高市政権の積極財政を背景とした国債増発懸念が横たわっています。

その一方で日銀による政策金利の引き上げは遅々として進まないと予想されます。結果として市場金利の上昇が続き、日本のリスクプレミアムの上昇が意識され始めています。何が変わればよいのかマーケットが見極めようとしているかのようです。状況の打破には引き続き、決算動向がカギを握っています。

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注目記事 Pick up
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【食品株の投資着眼点
日本証券新聞 7月27日(月)紙面1面TOP記事掲載 

UBS証券 調査本部株式調査 伊原嶺氏

AI一極集中が緩和し、物色対象が拡大。ディフェンシブセクターの一角、食品株はどのような視点で銘柄選別するといいのか――。UBS証券プレスセミナーに登場した同証券調査本部株式調査の伊原嶺氏の見方を一部紹介する。

現状のパフォーマンス

TOPIX食品は、24年、25年はインフレ疲れと経営停滞感からTOPIXを2ケタ%以上アンダーパフォーム。26年はTOPIX並みで内需セクターの中では堅調。テック要素のある味の素(2802・P)のパフォーマンスがけん引しており、同社を除けば他の内需セクターとそう変わらない。

セクター再評価の条件

ROE(自己資本利益率)はアベノミクスで2014~17年は上昇も、それ以降はボックスレンジ。セクター評価が切り上がらず、バリュエーションが底辺にあるのはROEが改善していないことに尽きる。デュポン分析(企業のROEを利益率・総資産回転率・財務レバレッジの3要素に分解して収益構造を可視化する財務分析手法)によれば、セクターは利益率が停滞、投資効率悪化が続いている。グローバルでは菓子業界などがM&Aのホットな領域となっている。日本の食品セクターにこの流れが波及すれば見方も変わってこよう。

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今日の市況概況
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7月24日(金)☆[概況/大引け] 

大幅反落。ディスコやキオクシアが安い。日本製鉄はジリ高が継続

大引けの日経平均は1,811円安の6万4,611円、TOPIXは42ポイント安の4,011ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は632、下落銘柄数は877。出来高は19億2,293万株、売買代金は8兆4,378億円。
日経平均は大幅反落。
ディスコは上期営業利益予想がアナリスト予想に届かず大幅安。
韓国でメモリー株を対象としたレバレッジ型ETF規制の前倒しでSKハイニックスなどが売られたため、キオクシアHDも下落した。

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