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コラム2021年6月16日

【本日のマーケット】6月16日(水)

6月16(水)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは続落。5月の小売売上高は前月比1.3%減少し、市場予想の0.8%減を超える落ち込みとなった。卸売物価指数が前月比0.8%上昇と、4月の0.6%上昇から伸びが加速し、市場予想の0.6%上昇を上回ったことも警戒された。オラクルやセールスフォースなどのハイテク株が売られた。NY原油先物が反発し、エクソン・モービルとシェブロンには買いが入った。NYダウは94ドル(0.27%)安の34,299ドル。ナスダックは4日ぶりに反落。テスラやエヌビディアが売られた。ナスダック総合指数は前日比101ポイント(0.71%)安の14,072ポイント。S&P500指数は前日比8ポイント(0.20%)安の4,246。

本日の東京市場はナスダックの反落を受けて売り先行でのスタート。寄り直後の下落から下げ幅を縮め、一時は7円安の2万9,434円まで値を戻す場面も見られた。後場からは下げ幅を拡げ2万9,300円台での推移。対してTOPIXはプラス圏での推移となり、東証1部の値上がり銘柄数が1213銘柄と55%超を占めた。日経平均への指数寄与度が高いファーストリテイリングが年初来安値を更新。東京エレクトロンと2銘柄で日経平均を101円押し下げた。日本時間の17日未明に予定されているパウエルFRB議長の会見を前にポジション調整もあり、大引けの日経平均は150円安の2万9,291円。売買代金は2兆4,262億円。TOPIXは0.3ポイント高の1,975ポイント。

新興市場はまちまちの展開。JASDAQ平均は3日続伸。シンバイオ製薬やリバーエレテック、ファブリカやテセックが買われ、リサイクル企業のイボキンは年初来高値を更新。一方で、大阪油化は反落し、直近IPO銘柄のテンダは続落。マザーズ指数は8日ぶりに反落。Pアンチエイジやセルソース、ヤプリが下落。対して、ドローンのACSLは日本郵便と資本業務提携を発表し急騰。MacbeePlanetは新規顧客の獲得が進み始めたことで連日の高騰。

チャート上では、実体線が極端に短く上ヒゲの長い十字足。昨日上抜けた一目均衡表の雲抜けは維持。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞6月17日(木)紙面1面記事掲載

ワクチン相場から「グリーンテック」へ

鈴木一之です。こう着感の強かった日経平均がどうやら上方向に走り出す力が備わってきたようです。5月以降の極めて狭いレンジでのもちあいを突き抜けてきました。先行して5月高値を更新しているTOPIXを追いかける態勢に入ったように見えます。

米国をはじめとする物価の上昇とそれに伴う金利上昇への過度な心配が後退して、成長企業に資金が戻り始めています。NASDAQでは環境関連銘柄「グリーンテック」に投資資金が流入して最高値を更新しました。

日本ではマザーズ指数が7日続伸を達成し、東証2部指数はそれに先行して10連騰を記録しました。マザーズや東証2部は、成長を遂げた小型企業は上位の東証1部に移行してしまうため、人気銘柄が抜けてしまいがちです。株価指数の継続性という点では難があるのは事実ですが、それでも成長企業のふ卵器としての役割には疑問の余地はありません。その市場に先行して投資資金が戻ってきています。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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6月16日(水)☆[概況/大引け]

TOPIXはもみ合いだったが、日経平均は反落。任天堂や旅行関連が安い。トヨタと海運は好調継続。タムラ製作所はストップ高

大引けの日経平均は150円安の2万9,291円、TOPIXは0.3ポイント高の1,975ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,213、値下がり銘柄数は876。出来高は10億2,848万株、売買代金は2兆4,262億円。
東証1部全体では上昇銘柄数の方が多く、TOPIXはもみ合いだったが、日経平均はファーストリテイリングと東京エレクトロンの2銘柄で101円押し下げたことが影響し反落した。

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