5月27日（木）のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場で主要3指数は小反発。NYダウはワクチン接種による正常化期待から反発するも、利益確定の売りで終盤はもみ合い。こうした中、トレーダーのチャットルーム「WallStreetBets」などで推奨されたAMCエンターテインメントとゲームストップが急騰。NYダウは10ドル(0.03％）高の34,323ドル。ナスダックは反発。テスラやフィットネス関連機器のペロトン・インタラクティブが買われた。アマゾンは伸び悩み。ナスダック総合指数は前日比80ポイント(0.59％）高の13,738。S＆P500指数は前日比7ポイント(0.19％)高の4,195。

本日の東京市場は、前日までの5日続伸で戻り売りが先行して反落スタート。前場はジリ安の展開となり、一時281円安の2万8,360円まで下落。本日の大引けで実施されるMSCI指数の定期見直しで、MSCI JAPANから約5,900億円の資金流出が予想されていることが重石となった。後場は下げ幅を縮め、2万8,500円を挟んだ水準での推移。大引けの日経平均は93円安の2万8,549円。売買代金は5兆5,995億円。TOPIXは9ポイント安の1,911ポイント。

新興市場はまちまちの展開で前日とは逆の形。JASDAQは小反発。シンバイオ製薬とカイノスが大幅続伸となり、フェローテックは中国新工場建設で買われた。日本テレホンはストップ高。一方で、幼児活動研究会は反落。不二硝子は続落。マザーズ指数は小反落。PアンチエイジやAIinside、BASEが利食い売りに押された。対して、スパイダープラスやカラダノートは高い。

チャート上では、十字足となり8日連続で5日移動平均線を上回っての推移。25日移動平均線は目前に迫って来た。

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【JAL、ANAに続け「経済再開関連」】
日本証券新聞5月28日（金）紙面1面TOP記事掲載

ワクチン接種の“劣等生”評価も 今は昔に

27日の日経平均は一時281・63円安。3月9～16日以来となる今年2度目の6日続伸はならなかった。「2万8,000円台半ばのカベ」を抜け切れない展開が続いているものの、市場に悲観めいたムードは乏しい。この日は引けのMSCI指数入れ替え(日本株は新規採用なしの29銘柄除外)が警戒されたが、むろんこれは“一過性の悪材料”。恒例の月末需給悪傾向ともども、通過すればむしろアク抜けにつながるものだ。

全般は売り物がちで推移した27日の市場にあって、一貫して堅調を保ったのが空運株。26日のJAL(9201)に続いて、ANAHD(9202)も底離れとなった。3月以降、上値を抑えてきた2,600円近辺の水準をクリアし、欧州のコロナ“第4波”深刻化で急落した3月23日以来の水準に歩を進めている。業種別指数上昇率では空運株が断トツとなったが、それだけではない。このところ26日後場のOLC(4661)などコロナ逆風銘柄の逆襲高が目立つ。HIS(9603)は2月高値まであと3%足らずに迫った。