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コラム2022年11月10日

【本日のマーケット】11月10日(木)

11月10(木)のマーケット                                                                   

11月9日の米国株式市場は4日ぶりに反落。上院が接戦で議席確定まで時間がかかるリスクがあることや、10日に発表される10月の消費者物価を前に持ち高調整の売りも出た。その他、暗号資産の大幅続落によるリスク回避姿勢も影響した。NY証券取引所ではディズニーは7~9月期決算がアナリスト予想を下回り大幅安となり、オンラインゲーム開発のロブロックスは7~9月期の1株当たり利益が予想以上の赤字となったことで売られた。景気減速で10代のユーザーがゲームに費やす金額が減少していることが響いた。暗号資産関連のブロックが安い。NYダウは前日比646ドル(1.95%)安の32,513ドル。ナスダックではテスラが4日続落。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がツイッター社の買収に伴う借り入れの利払いを工面するために、テスラ株約40億ドル(約5,700億円)を売却したことが判明し、今後も売りが続く可能性があると警戒された。メタ・プラットフォームズは従業員の13%に当たる1万1,000人を削減すると発表したことで買われた。NASDAQ総合指数は前日比263ポイント(2.48%)安の10,353。S&P500指数は前日比79ポイント(2.08%)安の3,748。

米中間選挙での共和党の伸び悩みを受け、日経平均は続落。米ハイテク株安から、プライム市場ではソフトバンクGが売られ、ホンダは通期予想を上方修正したが、アナリスト予想に届かず下落。住友ゴムは業績大幅下方修正で急落。大阪チタニウムは利食い売りに押された。ベネッセは進研ゼミの継続的な在籍者減少を考慮して野村証券がレーティングを下げたため売られた。一方、フジクラは業績上方修正と増配計画でストップ高。川崎重工も業績上方修正と増配が好感された。

スタンダード市場では、多摩川HDが反落し、ナガホリは8日続落。ヨネックスは通期業績予想を据え置いたことで売られた。ワークマンが反落。一方、車載電装品のASTIと、SUBARU向け車両部品のリードは業績上方修正で買われた。新潟港の港湾輸送のリンコーが高い。

グロース市場では、バンクオブイノベが信用取引規制強化で売られた。キッズバイオとブティックス、シンバイオ製薬が反落し、ブライトパスは続落。サンアスタリスクは減益決算だったが売上高が予算を上回ったことで買われストップ高。サイバーバズは今期回復予想で急騰した。

チャート上では、大きくギャップダウンとなり、上下に短いヒゲを伴う十字足。米CPIの発表を控え様子見姿勢の強まりを感じさせる。一目均衡表の雲の上限付近で踏み止まり、三役好転の状態は何とか維持。イベント通過後の動きが注目される。

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ヘッジファンド「45日ルール」の実態!?
日本証券新聞11月11日(金)紙面1面TOP記事掲載

むしろ焦点は月末および年末 5兆円規模の解約売り試算も

後ろから、前から「45日ルール」!?

通常、「45日ルール」と言えば、取引所規則などで定められた決算期末から45日以内の短信開示を求めるものを指す。今回の四半期決算も大半の上場企業が来週14日までの発表を予定し、残るは損保などごく少数にとどまる。

これに対し、一部で注目される“もう1つの45日ルール”は…。

近年は話題に上ることも少なくなったが、「ヘッジファンドに運用委託している投資家が解約を通知する場合、四半期末の45日前までに通知する必要がある」というものだ。決算発表が「45日後まで」なら、こちらは「45日前まで」ということになる。2007~08年の金融危機時などには「5月15日」や「11月15日」が近づくたびに警戒論を唱える声が高まっていたものだ。とはいえ、制度の詳細はさほど知られておらず、分からないことが余計に不安をあおっていた面もあろう。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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11月10日(木)☆[概況/大引け]

共和党伸び悩みを受け、続落。ソフトバンクGやホンダや住友ゴムが売られ、フジクラは業績上方修正と増配計画でストップ高

日経平均は続落。米国中間選挙で共和党が予想されたほど優勢ではなく、上下両院で共和党が勝利すれば株高につながるとの期待が後退した。
加えて、今晩の米国で10月消費者物価指数の発表を控えていることも投資家の手足を縛った。

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