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コラム2023年2月27日

【本日のマーケット】2月27日(月)

2月27(月)のマーケット                                                                   

2月24日の米国株式市場は反落。23日は10~12月期のGDP改定値で、コア個人消費支出(PCE)価格指数(デフレータ)が上方修正されたが、24日に発表された1月のコア個人消費支出(PCE)価格指数(デフレータ)も前年同月比4.7%上昇と、12月改定値の同4.6%上昇から伸び率が拡大し、市場予想の4.3%上昇への鈍化見通しに反して、インフレ圧力の強い状況が続いている。そのため、FRBによる利上げが6月以降も継続すると警戒され、NYダウの下げ幅は一時510ドル安となった。ユナイテッドヘルスやジョンソン&ジョンソンといったディフェンシブ株が売られ、ディズニーやナイキといった消費関連も安い。NYダウは前日比336ドル(1.02%)安の32,816ドル。ナスダックではエヌビディアも反落し、マイクロソフトやアマゾン、AMDが売られた。NASDAQ総合指数は前日比195ポイント(1.69%)安の11,394。S&P500指数は前日比42ポイント(1.05%)安の3,970。

先週末の米国株反落の影響を受けたが、売り一巡後に下げ幅を縮め、プライム市場全体では上昇銘柄数の方が多い。レーザーテックやソフトバンクGが売られ、任天堂はシティグループが格下げし、味の素は野村証券の格下げで安い。マネジメントソリューションズやSansanなどグロース株が下落。高配当利回り株の日本製鉄が反発し、神戸鋼や中山製鋼など他の鉄鋼株も上昇。低PBR銘柄のアーレスティ、エフテック、三協立山が上昇率上位。

スタンダード市場では、ラサ商事が業績予想と配当予想を増額したため急騰した。オルトプラスはブロックチェーンゲームプロジェクトに参画しストップ高。SEMITECは1対4の株式分割を発表し大幅高。CGジョイコは反落し、直近新規公開株のプライムストラテジーは大幅安となった。

グロース市場では、先週、LG化学による株式買取計画の観測が報じられた日本電解は大幅高が継続した。DELTA―Pが大幅高。Uniposはアサヒグループジャパンが導入したことで急騰。一方、CANBASが大幅安となり、タスキは公募増資を発表したため急落した。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。75日移動平均線(2万7,299円)がサポートとなり、5日移動平均線(2万7,397円)を回復した。

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スタンダード指数 連日の高値 伏兵が今なぜ?
日本証券新聞2月28日(火)紙面1面TOP記事掲載

「PBR1倍割れ許さない」東証宣言効果もじわり

スタンダード指数が1,050ポイント台に乗せ、連日の最高値。プライム指数が1,020ポイント前後で足踏み商状、グロース指数は1,000ポイント割れとさえない中、スタンダード指数は1月中旬からほぼ一本調子で上昇している。

表の通り、スタンダードはプライムやグロースと異なり業績堅調。売上高、純利益は四半期を追うごとに伸び率が拡大している。25日付日本経済新聞の報道によれば、スタンダードの2022年10~12月期の合計最終損益は18年1~3月期以来、5年ぶりの高水準。牽引役は小売りやサービスで非製造業の10~12月期の最終損益はここ10年で最大という。

同市場は旧JASDAQ、旧東証2部がメイン(※時価総額構成比は昨年4月の市場再編前集計ではJASDAQ40.5%、旧東証2部が24.1%、旧東証1部35.4%)で、もともと事業競争力の高い実力株が多く、有配株も多い。

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今日の市況概況
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2月27日(月)☆[概況/大引け]

グロース株は売られたが、バリュー株が買われ、鉄鋼や低PBR株が上昇

大引けの日経平均は29円安の2万7,423円、TOPIXは4ポイント高の1,992ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,276、下落銘柄数は509。出来高は9億8,859万株、売買代金は2兆2,986億円。
先週末の米国株反落を受けて、週明けの日経平均も反落して始まったが、売り一巡後は下げ幅を縮めた。プライム市場全体では上昇銘柄数の方が多く、TOPIXは小幅高に持ち直した。

米国でインフレ圧力の強い状況が続いているため、FRBによる利上げが6月以降も継続するという見方から、レーザーテックやソフトバンクグループが売られ、マネジメントソリューションズやSansanなど中小型グロース株も下落した。

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