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コラム2024年1月31日

【本日のマーケット】1月31日(水)

1月31(水)のマーケット                                                                   

1月30日の米国株式市場でNYダウは4日続伸となったが、ナスダックは反落した。モルガン・スタンレーは、ゴールドマン・サックスとシティーグループ、バンク・オブ・アメリカの投資判断を「オーバーウエート」に引き上げ、大手銀行を「アトラクティブ」に上方修正した。銀行の自己資本の水準引き上げに向けた「バーゼル3最終化」が現行案よりも緩和された場合は自社株買いが増えると予想している。アメリカン・エキスプレスは2024年通期の利益見通しがアナリスト予想を上回ったことで買われた。NYダウは前日比133ドル(0.35%)高の38,467ドル。ナスダック上場でNYダウ採用のアップルは2024年のiPhone出荷台数が前年比15%減少する可能性が高いというアナリストレポートで売られた。NASDAQ総合指数は前日比118ポイント(0.76%)安の15,509。S&P500指数は前日比2ポイント(0.06%)安の4,924。

米国ハイテク株安を受け、日経平均は反落して始まったが、これまでの急ピッチな上げで買いそびれていた投資家からの買いが入り、後場は上昇に転じた。ソシオネクストは業績上方修正で買われ、キヤノンは自社株買いの発表を好感。コマツは値上げ効果による好決算で高い。日銀決定会合の「主な意見」でマイナス金利解除を求める声があり銀行株が上昇。第一工業製薬は10~12月期の営業黒字でいちよし経済研が格上げし急騰。ディスコやイビデンなど半導体関連が安く、Vコマースは減益継続予想で急落。

スタンダード市場では、東邦金属はTOBが発表されストップ高。放電精密は三菱重工と資本業務提携でストップ高。日本ギアとダイハツディーゼルは大幅増益で買われた。元気寿司は通期予想の上方修正で高い。アトムリビンテックは減益決算で大幅安。fonfunは戻り売り。

グロース市場では、QPS研が利食い売り。ウェルスナビは続落。アライドアーキテクツは業績予想の下方修正でストップ安。AIライティングサービスのインフォネットが再び買われた。SBIリーシングが好決算で上昇。デリバリーコンサルはAI insideと業務提携で急騰。

チャート上では、寄付き後が安値で大引けがほぼ高値引けとなる大陽線。安寄り後から徐々に買われて上値を伸ばす強い展開で3日続伸となった。

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注目記事 Pick up
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海外ハイテク企業 決算が先行スタート AI関連の牽引を確認
日本証券新聞2月1日(木)紙面1面TOP記事掲載

アドテスト、マイクロニクスなどマーク

アドバンテスト(6857・日足)

米国では1月30日の取引終了後にマイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)が、31日午前に韓国のサムスン電子が決算を発表した。今後に発表を控える国内のハイテク企業と業績や株価の連動性が高いだけに、内容を確認しておきたい。

マイクロソフトの2023年10~12月は売上高が前期比18%増の620億2,000万ドル(9兆1,500億円)、1株当たり利益が同33%増の2.93ドルといずれも市場予想を上回った。AI機能の強化などで企業向けのクラウドサービスが好調に推移、24年1~3月は売上高が同14%増の605億ドル、営業利益は同16%増の259億5,000万ドルを見込む。

アルファベットの23年10~12月も売上高、1株当たり利益ともに市場予想を上回ったが、広告収入が同11%増の655億ドルと市場予想の660億ドルを下回ったことが嫌気され、時間外取引で株価は下落した。ただ、クラウド事業の売上高は同26%増の92億ドルと予想の89億ドルを上回り、営業利益も前年同期の2億ドルの赤字から9億ドルの黒字に転換した。同四半期の設備投資は110億ドルだったが、会社側ではAI向けを中心に24年も投資を拡大する方針だ。

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今日の市況概況
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1月31日(水)☆[概況/大引け]

後場は上昇に転じた。日銀決定会合の「主な意見」で銀行株が買われ、インフレヘッジで不動産株も高い

大引けの日経平均は220円高の3万6,286円、TOPIXは24ポイント高の2,551ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,225、下落銘柄数は400。出来高は17億1,296万株、売買代金は4兆5,332億円。
米国ハイテク株安を受け、日経平均は反落して始まったが、これまでの急ピッチな上げで買いそびれていた投資家からの買いが入り、後場は上昇に転じた。

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