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コラム2024年2月15日

【本日のマーケット】2月15日(木)

2月15(木)のマーケット                                                                   

2月14日の米国株式市場は反発。シカゴ地区連銀のグールスビー総裁が講演で、「たとえインフレが今後数カ月間若干上昇したとしても、目標に回帰する道筋と一致するだろう」と述べ、「インフレが前年比で2%に達するのを待ってから利下げを開始することは支持しない」と発言した。利下げ期待が盛り返し、バークシャー・ハサウェイやパランティア・テクノロジーズが買われた。配車大手ウーバー・テクノロジーズは自社株買いを発表したことで大幅高となった。NYダウは前日比151ドル(0.40%)高の38,424ドル。ナスダックではエヌビディアやスーパーマイクロコンピュータ、AMD、アームが買われた。NASDAQ総合指数は前日比203ポイント(1.30%)高の15,859。S&P500指数は前日比47ポイント(0.96%)高の5,000。

米国株反発を受けて日経平均も反発。春節明けの台湾市場でTSMCが買われたことを受け、日経平均は上げ幅を拡大。半導体関連が人気。楽天Gは携帯電話事業の赤字縮小で一時ストップ高。政府クラウドのさくらインターネットは、経産省が6億円の補助金拠出と報じられ大幅続伸。東京海上と三井E&Sは業績上方修正が好感された。一方、ソニーGはゲーム事業が物足りないという見方で売られた。バンダイナムコは業績下方修正で大幅安。

スタンダード市場では、名村造船とPKSHAとムゲンエステートが好決算でストップ高。インテリア卸のリリカラは減益が続く見通しだが、大幅増配を発表しストップ高。コメ兵とAbalanceは大幅続落。東映アニメはバンダイナムコとソニー・ピクチャーズによる株式売出で大幅安。

グロース市場では、QPS研がストップ高となり、ispaceも急騰。GNIとサイバーバズ、エフコードは決算を受けてストップ高となった。エンゲージメント経営プラットフォームのスタメンは今期大幅減益見通しでストップ安。ドローンのACSLは赤字拡大見通しでストップ安。

チャート上では、ギャップアップで寄付き、短い下ヒゲを伴いほぼ高値引けとなる陽線。出来高が20億株超で、売買代金は5兆4900億円と市場エネルギーの強さは継続している。

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日米でAIが牽引 日経平均 3万8,000円台回復
日本証券新聞2月16日(金)紙面1面TOP記事掲載

エヌビディア 時価総額3位に浮上

15日の東京市場では日経平均株価が反発、終値ベースで3万8,000円台に乗せ、1989年の大納会に付けた最高値3万8,915.87円奪回を意識する展開となった。14日の米国市場で大型ハイテクが反発に転じたこともあり東京エレクトロン(8035・P)ソフトバンクG(9984・P)信越化学工業(4063・P)アドバンテスト(6857・P)などが買われ、この4銘柄だけで日経平均を約295円押し上げた。値がさハイテク株が牽引する構図のなか、15日は日経平均1.20%の上昇に対し、TOPIXは0.28%にとどまり、半導体・AI関連株が主導する展開が続く。

急ピッチの上昇に対する警戒感が台頭する一方、半導体・AI関連株に対する市場の期待は一段と高まっている。その象徴がエヌビディア(NVDA)だ。14日の米国市場ではGPU(画像処理半導体)トップ、エヌビディアの株価が前日比2.5%上昇し、時価総額が1兆8,250億ドル(274兆円)となった。アルファベット(GOOGLE)を抜き、米国企業としてはマイクロソフト(MSFT)、アップル(AAPL)に次ぐ3位に浮上した。

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今日の市況概況
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2月15日(木)☆[概況/大引け]

春節明けの台湾市場でTSMCが買われ、日経平均は終盤に更に一段高

大引けの日経平均は454円高の3万8,157円、TOPIXは7ポイント高の2,591ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は505、下落銘柄数は1,107。出来高は20億1,041万株、売買代金は5兆4,919億円。
米国でシカゴ連銀グールズビー総裁が「インフレが目標である2%に低下するまで利下げを待つべきではない」との見解を示したことを受け、金利が低下し、エヌビディアなど成長株が買われた。
東証も半導体関連が買われた。
加えて、モルガン・スタンレーが人工知能(AI)事業の拡大を踏まえ、TSMCの目標株価を引き上げたため、春節明けの台湾市場でTSMCが大幅高となったことも好感され、日経平均は終盤に更に一段高となった。

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