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コラム2024年3月6日

【本日のマーケット】3月6日(水)

3月6(水)のマーケット                                                                   

3月5日の米国株式市場は続落。1月の製造業受注は前月比3.6%減となり、市場予想の2.9%減よりも落ち込んだ。2月のISM非製造業景気指数は52.6と1月の53.4から低下し、市場予想の53.0も下回った。アップルが、中国でiPhoneの販売台数で今年最初の6週間に前年同期比で24%減少したことで売られたことも響いた。アマゾンは韓国のソウル半導体から特許侵害で提訴されたため下落した。テスラはドイツで高圧鉄塔の火災により、地域全体で停電が起きたため、ベルリン近郊にある工場での生産を停止したことで安い。NYダウは前日比404ドル(1.04%)安の38,585ドル。NASDAQ総合指数は前日比267ポイント(1.65%)安の15,939。S&P500指数は前日比52ポイント(1.02%)安の5,078。

米国株続落を受けて日経平均は安寄りしたが、その後は下げ幅を縮め、終盤は小幅高に。米国子会社がバイデン政権の港湾サイバー対策強化で選定された三井E&Sは連日の高騰。アインHDは香港の物言う株主のオアシスによる保有判明でストップ高。ツムラは薬価改定で24%引き上げとなりストップ高。不動産株が堅調。一方、レーザーテックはモルガン・スタンレーが投資判断を下げた。中国でiPhone販売不振を受けて電子部品が安い。

スタンダード市場では、住石HDとAI関連のサイオスの人気が継続。経産省の書店振興プロジェクトで文教堂とトップカルチャーが高い。ヤマシナは電動垂直離着陸飛行機開発企業のHIENと技術提携を発表しためストップ高。ジーデップは信用取引規制で売られた。DNAチップ研が反落。

グロース市場では、AI関連のLaboroAIとテックファームが大幅続伸。KudanはエヌビディアのAIプラットフォーム向けの発売で2日連続ストップ高。J・TECは自家培養軟骨の保険償還価格が引き上げられたためストップ高。データセクションとAI insideは反落。

チャート上では、上下に短い下ヒゲを伴う陽線。安寄りで5日移動平均線(3万9874円)を割り込んでのスタートとなったが、下値買いが入り4万円台を回復。週末のSQに向けて底堅い動きが続いている。

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北陸新幹線、16日敦賀へ延伸
日本証券新聞3月7日(木)紙面1面TOP記事掲載

経済効果年309億円 福井銘柄盛り上がる

JR東日本(9020・P)の北陸新幹線・金沢~敦賀(福井県)間が16日に開業する。東京から福井まで最速で2時間51分、敦賀まで3時間8分で乗り換えなしで到着でき、観光、ビジネス需要で福井県経済に恩恵が期待される。今年は正月から能登半島地震の悪影響が懸念されたが、新幹線延伸は関連銘柄の業績にも追い風となりそうだ。

東京~敦賀間は「かがやき」は9往復、各駅に止まる「はくたか」は5往復の、計14往復が予定されている。さらに、富山、金沢と敦賀を結ぶ「つるぎ」に大阪発の特急「サンダーバード」、JR東海の名古屋発の特急「しらさぎ」が接続。関西や中京圏の利用者の利便性も高める。

日本政策投資銀行北陸支店の試算によると、福井県には首都圏から年間70万人以上、関西圏からは7万人以上も来訪者が増え、経済波及効果は年間309億円と見込まれる。内訳はビジネス91億円、観光100億円、県内生産誘発や雇用者所得増加などによる間接効果が118億円となっている。特に現在少ないインバウンド客は、首都圏や関西圏から入ってくるようになり、年32億円の経済波及効果が見込まれる。

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今日の市況概況
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3月6日(水)☆[概況/大引け]

終盤は戻した。米港湾サイバー対策関連の三井E&Sは売買代金トップ。ツムラは薬価引き上げでストップ高。レーザーテックは格下げで安い

大引けの日経平均は6円安の4万90円、TOPIXは10ポイント高の2,730ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,200、下落銘柄数は402。出来高は18億3,441万株、売買代金は5兆1,232億円。
米国株続落を受けて日経平均は安寄りしたが、その後は下げ幅を縮め、終盤は小幅高になった場面もあった。
バイデン政権の港湾サイバー対策強化で、米国子会社が協力企業に選定された三井E&S(7003)は連日の高騰となり、本日は売買代金がトップとなった。

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