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コラム2024年3月11日

【本日のマーケット】3月11日(月)

3月11(月)のマーケット                                                                   

3月8日の米国株式市場は反落。2月の雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比27万5千人増加と、市場予想の20万人増を上回ったが、失業率は3.9%と1月の3.7%および市場予想の3.7%を上回った。主要3指数は続伸して始まったが、エヌビディアが買い一巡後に反落したことを受けて、下落した。ブロードコムは半導体ソリューソンズ部門の売上高がアナリスト予想に届かなかったことで売られた。同じく半導体のマーベル・テクノロジーは2~4月期の見通しがアナリスト予想を下回り大幅安。コストコは総売上高がアナリスト予想を下回ったことが失望された。暗号資産(仮想通貨)のビットコインが一時7万ドル乗せとなったことを受けて、コインベース、マイクロストラテジー、マラソン・パテント・グループが買われた。NYダウは前日比68ドル(0.18%)安の38,722ドル。NASDAQ総合指数は前日比188ポイント(1.16%)安の16,085。S&P500指数は前日比33ポイント(0.65%)安の5,123。

先週末の米エヌビディアの反落を受け、半導体関連を中心にほぼ全面安。アドバンテストやソフトバンクGが売られ、三井E&Sがストップ安。円高でトヨタをはじめとした自動車株が安い。銀行株や商社株も下落した。アマゾンが来年春にも、ふるさと納税の仲介事業へ参入する計画が報じられ、チェンジHDとアイモバイルが急落した。円高を受けて紙パルプが上昇。電子コミックのインフォコムは鳥山明氏の急逝と帝人による売却観測でストップ高。

スタンダード市場では、AI関連のサイオスとHEROZがストップ安となり、PKSHAも大幅安。住石HDは手じまい売りでストップ安。一方、倉元製作は値動きのよい低位株として買われた。アドバネクスは薬剤注入キット用ばねを手掛けているため、肥満症薬関連として物色された。

グロース市場では、AI関連のヘッドウォータースやLaboroAIがストップ安となり、エッジテクノロジーとABEJAも大幅安。トコジラミ対策関連のWASHハウスはストップ高となり、ロート製薬へのライセンス供与の坪田ラボは2日連続ストップ高。地域新聞も高騰継続。

チャート上では、長い下ヒゲを伴う陰線。大きくギャップダウンとなり、25日移動平均線(3万8408円)手前で下げ止まった格好。大きい値幅調整の1日となった。

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3月下旬まではバリュー優勢!? 2大需給イベント(日経平均入替&配当落ち)を注視
 日本証券新聞3月12日(火)紙面1面TOP記事掲載

日経平均優位の展開からTOPIX優位の展開へ

週明け11日の日経平均株価は急落した。前週末8日にかけての4日間で見ると、日経平均が「1勝3敗」となる一方、TOPIXは「3勝1敗」。(日経平均をTOPIXで割った)NT倍率は、3年ぶりの高水準を記録した3月4日から、これで4日連続の低下となった(14.82倍→14.56倍)。ピークを付けた4日と言えば、引け後に日経平均定期入れ替えが発表された日だが、これは必ずしも“偶然の一致”というわけではなさそうだ。

後述のように、昨年から3、9月の年2回となった定期入れ替えは需給面から日経平均の押し下げ要因につながりやすい。前回も、8月下旬まで14倍前後で推移していたものの、9月入りとともに下げ足を速め、28日の13.59倍でボトムとなった経緯がある。

なぜ定期入れ替えが日経平均の下げにつながりやすいのかというと、多くの場合、値がさ株が採用され低位株が除外されるためだ。単純平均型指数である日経平均の場合、値がさ株ほど組み入れ金額が大きくなる。

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今日の市況概況
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3月11日(月)☆[概況/大引け]

半導体関連を中心にほぼ全面安。アマゾンの参入計画でふるさと納税関連が急落

大引けの日経平均は868円安の3万8,820円、TOPIXは59ポイント安の2,666ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は232、下落銘柄数は1,398。出来高は20億2,854万株、売買代金は5兆2,687億円。
先週末の米エヌビディアの反落を受け、半導体関連を中心にほぼ全面安となった。日経平均は一時1,192円安の3万8,496円。

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