TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】3月13日(水)
コラム2024年3月13日

【本日のマーケット】3月13日(水)

3月13(水)のマーケット                                                                   

3月12日の米国株式市場は上昇。NYダウは続伸し、S&P500とナスダックは反発。エヌビディアの反発が好感された。AMDやマイクロソフト、メタ・プラットフォームズ、スーパー・マイクロ・コンピュータが高い。一方、ボーイングは3日続落となり、サウスウエスト航空はボーイングの航空機納入の遅れを受けて旅客収入見通しを下方修正したため売られた。NYダウは前日比235ドル(0.61%)高の39,005ドル。NASDAQ総合指数は前日比246ポイント(1.54%)高の16,265。S&P500指数は前日比57ポイント(1.12%)高の5,175。

トヨタの春闘満額回答で、日銀によるマイナス金利解除などが正当化されるという見方から円高に向かい、日経平均は売られた。ただ、東京エレクはSMBC日興の投資評価引き上げが支えに。古河電工やNEC、富士通も高い。極東証券は配当方針の変更と大幅増配を発表しストップ高。一方、三井E&Sは信用取引規制で下落。海運はモルガン・スタンレーが弱気判断を再強調。出資先のスペースワンのロケット打ち上げ失敗でキヤノン電子は安い。

スタンダード市場では、住石HDが大幅安となり、AI関連のPKSHAも下落した。占いのザッパラスは業績上方修正と自社株買いを発表しストップ高。アウンコンサルティングは新サービスの「SEOガイド」の提供開始でストップ高。居酒屋のマルシェとかんなん丸がストップ高。

グロース市場では、TWOSTONEが大幅安となり、ジャパンM&Aは決算が低調でストップ安。半面、AI関連のLaboroAIとKudanは大幅高となった。戸建て住宅のアールプランナーは計画上振れでストップ高。ACSLは防衛装備庁からの受注でストップ高。

チャート上では、長めの下ヒゲを伴う陰線。25日移動平均線(3万8608円)を維持したが、3万9000円処では売り圧力の強さも感じさせた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日経平均、調整後は4万円台半ばトライへ
 日本証券新聞3月14日(木)紙面1面TOP記事掲載

東海東京インテリジェンス・ラボ 池本卓麻氏 企業業績向上で過熱感なし

日経平均株価の11日の急落はテクニカル的に不思議はなく、調整後は根固めして4万円台半ばを試しに行く――。久々に一時1,000円以上の下落となった株価だが、東海東京インテリジェンス・ラボの池本卓麻マーケットアナリストは12日開いたメディア向け勉強会で、引き続き強気の見通しを示した。

池本氏は日経平均株価が1月2週から急上昇した一因には、先物買いやオプションの動向が背景にあると指摘。オプションは125円刻みのために、一気に500円、1,000円動くこともあるという。

一方、テクニカル面では、株価の急上昇で200日移動平均線から大幅カイ離していた。このため池本氏は「どこかのタイミングで調整が起きてもおかしくなかった。11日の調整はやむを得ない」と振り返る。868円の下落となり、下げ幅は大きいが下落率にすると2.2%にしかならない。今の株価水準からすれば、それほど大きなショックではないわけだ。ちなみに、2008年のリーマン・ショックのころは10%近い値下がりの日がしばしば見られた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

3月13日(水)☆[概況/大引け]

トヨタの春闘満額回答で日銀金融政策変更観測から円高・株安

大引けの日経平均は101円安の3万8,695円、TOPIXは8ポイント安の2,648ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は469、下落銘柄数は1,141。出来高は16億4,871万株、売買代金は4兆4,428億円。
トヨタが春闘で組合側が求めた賃上げや年間一時金の要求に満額回答した。
企業の賃上げを受けて、日銀がマイナス金利の解除など金融政策の修正を行うという見方から円高となり、日経平均は下落した。

詳しくはコチラ

関連記事