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コラム2024年3月18日

【本日のマーケット】3月18日(月)

3月18(月)のマーケット                                                                   

3月15日の米国株式市場でNYダウは続落、ナスダックは3日続落。3月のミシガン大学消費者信頼感指数が76.5と市場予想の77.1と前月比の76.9を下回った。1年先の期待インフレ率は3.0%で横ばい、5年先の期待インフレ率も2.9%で4カ月連続横ばいだった。2月の輸入物価は前月比0.3%上昇で市場予想と一致した。インフレ圧力が値強いという見方から金利が上昇し、株式は売られた。NY証券取引所ではデッカーズ・アウトドアやセールスフォースが売られた。GMが上昇。NYダウは前日比190ドル(0.49%)安の38,714ドル。ナスダックではマイクロソフトが反落し、エヌビディアは小幅安だったが、AMDは反発し、テスラは小反発となった。NASDAQ総合指数は前日比155ポイント(0.96%)安の15,973。S&P500指数は前日比33ポイント(0.65%)安の5,117。

日銀がマイナス金利を解除しても一定の国債買い入れを続ける方針と報じられたため、すぐに追加利上げはなさそうという見方から日経平均は1000円を超える上げ幅となった。ほぼ全面高で、レーザーテックなどの半導体関連や、ホンダとEV提携検討の日産や、モルガン・スタンレーが投資判断を引き上げた楽天が高い。さくらインターネットは信用取引規制解除でストップ高。ACCESSは25年1月期の営業黒字転換予想でストップ高。東電は反落。

スタンダード市場では、住石が反発し、理経は業績予想の上方修正でストップ高となった。半導体洗浄装置メーカーのJETが反発。投資用の賃貸マンションを開発の明豊エンターは好立地が多く、引き合いが旺盛なことで買われた。婦人服製造卸のクロスプラスは今期減益予想で大幅安。

グロース市場では、AI関連のVRAINやLaboroAI、ヘッドウォータースが大幅高となった。ELEMENTSはAI顔認証が地銀や通信などで契約蓄積となり、11期ぶり営業赤字脱却見通しで買われた。売れるネット広告は赤字予想に下方修正し大幅安が継続。フロンティアIが急落。

チャート上では、陽の丸坊主となる大陽線。ギャップアップで25日移動平均線(3万8932円)を飛び越え、上向きとなった5日移動平均線(3万8949円)も一気に上抜いた。3万9700円台まで駆け上がり、再び4万円の大台が見えてきた。

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2月のインバウンド、再び好調に 足元も百貨店の業績を牽引
 日本証券新聞3月19日(火)紙面1面TOP記事掲載

H.I.S.は上方修正で急伸

エイチ・アイ・エス(9603・日足)

出入国在留管理庁は15日、2月の外国人入国者数(速報値)が281万2,820人と6カ月連続でコロナ禍前の2019年を上回ったと発表した。通常、2月は1月より少なくなる季節性があるが、今年は前月比1.7%の増加となっており、野村証券は「やや強含んだと評価される。1月に入国者数の回復ペースが鈍化したのは一時的だったとみられる」と分析。想定を上振れる可能性が高まったとしている。同日エイチ・アイ・エス(9603・P)が上方修正を発表し、株価も急伸。また、百貨店各社の売上動向を見ると、3月に入っても好調は続いている。

国・地域別では韓国の83万2,257人が最多だが、前月比4.9%減にとどまった。逆に旧正月と重なった台湾は49万3,543人(同0.6%増)、中国45万7,895人(同6.6%増)、香港19万5,106人(同9%増)と、入国者数を牽引した。

こうした状況を受け、エイチ・アイ・エスの今10月期第1四半期(1Q、23年11月~24年1月)決算は34億4,800万円の営業黒字(前年同期は34億3,900万円の赤字)と、1Qとしては5期ぶりに黒字を確保。合わせて通期の業績予想を営業損益は90億円→100億円(前期比7.1倍)など各利益を上方修正した。

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今日の市況概況
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3月18日(月)☆[概況/大引け]

1,032円高。4月以降すぐに2回目の利上げはなさそうという見方でほぼ全面高。資産効果で不動産株が高い

大引けの日経平均は1,032円高の3万9,740円、TOPIXは51ポイント高の2,721ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,268、下落銘柄数は339。出来高は18億4,863万株、売買代金は4兆6,092億円。
日銀が3月18日~19日の金融政策決定会合で、マイナス金利を解除しても一定の国債買い入れを続ける方針と報じられたため、4月以降すぐに2回目の利上げはなさそうという見方から日経平均は1,000円を超える上げ幅となった。

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