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コラム2024年3月19日

【本日のマーケット】3月19日(火)

3月19(火)のマーケット                                                                   

3月18日の米国株式市場でNYダウは3日ぶり、ナスダックは4日ぶりに反発した。ただ、NYダウは一時183ドル高となったが、19日~20日に開催されるFOMCを控え、伸び悩んだ。NYダウは前日比75ドル(0.20%)高の38,790ドル。ナスダックも朝方の買い一巡後に上げ幅を縮めた。アップルがiPhoneに、グーグルの生成AI(人工知能)サービス「ジェミニ」の搭載で交渉していると報じられ、グーグルの親会社のアルファベットが買われた。テスラは「モデルY」を4月に値上げすると発表したことで上昇した。NASDAQ総合指数は前日比130ポイント(0.82%)高の16,103。S&P500指数は前日比32ポイント(0.63%)高の5,149。

日銀決定会合は事前観測報道通りでマイナス金利解除などと国債買い入れは継続だった。緩和的な金融環境が継続するため、1ドル=150円台の円安となり、日経平均は上昇した。緩和的な金融環境継続で不動産株が買われ、円安で自動車株も上昇した。半面、マイナス金利の解除は織り込み済みで銀行株は下落した。さくらインターネットが続伸となり、JIAも続伸。半導体関連は高安まちまち。DMG森精機はユーロ円CBで繰り上げ償還による売却を警戒。

スタンダード市場では、住石HDが信用取引規制の解除で買われた。ザインエレクはAIサーバー等データサーバー事業への新規参入で急騰した。守谷輸送機はサムスン重工から船舶用エレベーター32台を受注したことで大幅高。Abalanceは利食い売り、日本電子材料が安い。

グロース市場では、エクサウィザーズが第一三共と実施するAI創薬で成果を報告しストップ高。テクノロジーズは業績拡大継続予想で大幅高。GENDAはSBI証券が目標株価を引き上げた。マイクロ波化学は関連会社解散で特損を計上しストップ安。サンバイオがストップ安。

チャート上では、長めの下ヒゲを伴う陽線。高値引けとなり、4万円の大台を回復した。イベント通過で安心感を誘い買戻しが進んだ。パラボリックも陽転となり、4万円の値固めの地合いが整ってきた。

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日銀会合無難に通過 4万円奪回
 日本証券新聞3月21日(木)紙面1面TOP記事掲載

マイナス金利解除・YCC撤廃・ETF買入終了

17年ぶりの利上げ決定で「歴史的」と形容されるであろう今回の日銀金融政策決定会合も、これまでとほぼ同様に後場寄りほどなく終了。日銀サイトで「金融政策の見直しについて」が開示された。「2%の『物価安定の目標』が持続的・安定的に実現していくことが見通せる状況に至ったと判断」して、無担保コール翌日物の誘導目標が「0~0.1%」となり、①マイナス金利政策を解除。他にも、「その役割を果たした」ことから、②YCC(イールドカーブ・コントロール、長短金利操作)の撤廃や③ETFおよびJ―REITの新規買い入れ終了――の3点セットが発表され、これでもかとばかりに報じられてきた事前観測報道通りの結果となった。

サプライズの余地の乏しい内容ながら、前引けの日経平均144.15円安から公表直後に167.73円高まで買われるなど株高・円安の初期反応となった。引け後に植田和男総裁会見、翌20日休場を挟んで日本時間21日未明には米FOMC(連邦公開市場委員会)後のパウエル議長会見も予定されるとあって、いったん伸び悩んだものの、引けは4万円乗せの高値引け。発表内容以前にイベント通過自体が好感材料となった感もある。

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今日の市況概況
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3月19日(火)☆[概況/大引け]

4万円乗せで高値引け。不動産株と自動車関連が高い

大引けの日経平均は263円高の4万3円、TOPIXは28ポイント高の2,750ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,251、下落銘柄数は366。出来高は19億3,254万株、売買代金は5兆2,007億円。
日銀金融政策決定会合は、事前観測報道通りでマイナス金利政策の解除と、長短金利操作(イールドカーブ・コントロール)や上場投資信託(ETF)など買い入れの終了を決めた。
ただし、長期国債の買い入れは継続し、「当面、緩和的な金融環境が継続すると考えている」と声明に盛り込んだ。
緩和的な金融環境が継続するため、1ドル=150円台の円安となり、日経平均は上昇し、4万円に乗せ、本日の高値で取引を終えた。

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