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コラム2024年3月21日

【本日のマーケット】3月21日(木)

3月21(木)のマーケット                                                                   

3月20日の米国株式市場は3日続伸し、主要3指数は最高値を更新した。FOMCは政策金利を5.25%~5.5%に据え置いた。FOMCメンバーによる政策金利見通しの中央値は2024年末が4.625%で昨年12月と同じままだったため、今年は0.25%の利下げが3回実施されるという予想に変更はなかった。今年の利下げが2回に減るという懸念が後退したため、米国株は買われた。NYダウは前日比401ドル(1.03%)高の39,512ドル。バイデン政権が自動車の排ガス規制を強化したことを受けて、電気自動車のテスラが買われた。エヌビディアは続伸となったが、AMDは続落となり、スーパー・マイクロ・コンピュータは5日続落となった。NASDAQ総合指数は前日比202ポイント(1.25%)高の16,369。S&P500指数は前日比46ポイント(0.89%)高の5,224。

米国株主要3指数の最高値更新を受け、日経平均も最高値更新。ほぼ全面高で東京エレクやトヨタ、ソフトバンクG、日立、重工、三井物産など主力株が買われた。東電は柏崎商工会議所が原発再稼働の請願を市議会に提出したことで買われた。ニデックはエヌビディアの次世代AIチップで液冷装置市場の離陸が期待された。富士石油は出光興産が筆頭株主となり協業強化への期待からストップ高。霞ヶ関キャピタルが大幅高。半面、海運株は続落。

スタンダード市場では、GCジョイコが新株予約権による資金調達を中止したためストップ高となった。山大は信用取引規制解除でストップ高。東京都がペロブスカイト太陽電池の実装実証を開始したことを受けて、伊勢化学が買われた。サツドラは大幅増益決算だったが材料出尽くしで下落。

グロース市場では、QPS研が大幅高、ファーストAは株式分割が好感されストップ高。ACSLが再び買われた。イーエムネットJは生成AIを活用したデジタルマーケティングのインハウス支援サービスの開始でストップ高。半面、VALUENEXやテクノロジーズは大幅安。

チャート上では、短い下ヒゲを伴う陽線。大きくギャップアップしてほぼ高値引けとなり、史上最高値を更新。大イベントを通過して上放れた。明日、「並び赤」が示現するか注目される。

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日経平均が最高値 米主要3指数も
 日本証券新聞3月22日(金)紙面1面TOP記事掲載

日米で中銀ウイーク通過 主力株に高値続出

21日の東京市場では日経平均株価が前日比812.06円高の4万815.66円と今月4日に記録した最高値4万109.23円を更新した。18~19日の日銀政策決定会合に続き、米国では19~20日まで開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)が終了、日米の中銀ウイークを無難に通過したことで安心感が広がり、主力株を中心に上場来高値、昨年来高値を更新する銘柄が相次いだ。

FOMCでは事前の予想通り政策金利5.25~5.5%が据え置かれ、2024年12月末時点の政策金利見通しも前回と同水準の4.6%となった。年内0.25ポイントの利下げが3回行われる見込みだ。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は会見で今後の道のりは平たんではないとしながらも、インフレ率が2%程度に低下するとの見方を変えなかった。市場ではインフレ抑制と経済成長が両立する「ソフトランディング」に対する期待が高まり、NYダウ、S&P500、ナスダック総合の主要3指数がそろって最高値を更新した。

日銀の政策変更は事前に予想されていた通り、マイナス金利解除、YCC(イールドカーブ・コントロール、長短金利操作)の撤廃、ETFの新規買い入れ終了の3点セットだった。

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今日の市況概況
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3月21日(木)☆[概況/大引け]

米国株最高値更新を受け、日経平均も最高値更新。SMBC日興では日銀は最長で2025年半ば頃まで緩和的スタンスを維持する可能性があるかもしれないと指摘

大引けの日経平均は812円高の4万815円、TOPIXは45ポイント高の2,796ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,121、下落銘柄数は485。出来高は22億1,465万株、売買代金の5兆9,014億円。
米国について、市場では2024年の利下げ回数を2回に減らすのではないかと警戒していたが、FOMCメンバーによる政策金利予測の中央値では、3回を維持したことが安心され、20日の米国株の主要3指数は最高値を更新した。米国市場の株高を受けて、21日の日経平均も最高値を更新した。

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