TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】3月28日(木)
コラム2024年3月28日

【本日のマーケット】3月28日(木)

3月28(木)のマーケット                                                                   

3月27日の米国株式市場は反発し、NYダウは4日ぶりに反発した。買戻しが入り、取引終了にかけて上げ幅を拡大。メルクは肺動脈性肺高血圧症治療薬「ソタテルセプト」が米食品医薬品局(FDA)に承認されたことで買われた。クレジットカードのビザは決済手数料の引き下げに同意したことで売られた。NYダウは前日比477ドル(1.22%)高の39,760ドル。ナスダック上場でNYダウ採用のアップルは毎年恒例の世界開発者会議を6月10日から開催することを明らかにしたため、人工知能(AI)戦略について発表するという期待感から上昇した。エヌビディアは続落。NASDAQ総合指数は前日比83ポイント(0.51%)高の16,399。S&P500指数は前日比44ポイント(0.86%)高の5,248。

日経平均は配当落ち分(306円)以上に大幅下落。29日の日経平均の銘柄入れ替えに伴う換金売りや4月初めは銀行による益出しの売りが多いことが警戒された。三井住友や信越化学、商船三井、日本製鉄、ソフトバンク、武田薬品が配当落ち以上の下げ幅。不二製油はカカオ高騰で来期の利益圧迫リスクで売られた。東電は原発再稼働に必要な検査の一環として核燃料を入れることを申請する方針を報じられ上昇。三菱重工が反発し、住友不動産が続伸。

スタンダード市場では、山大が大幅反落、レーサムが大幅安となり、NEW ARTは配当落ち以上に売られた。ソフトウエア開発のKSKは利食い売りで大幅安。一方、ペロブスカイト太陽電池関連の伊勢化学は好調を継続。さくらKCSはデータセンター関連の割安株として物色された。

グロース市場では、サンバイオが3日続落となり、エネチェンジは新規事業のEV充電事業で、監査法人からSPC(特別目的会社)を連結範囲に含めることなどを求められたため、24年12月期の業績見通しを未定と発表しストップ安。マイクロ波化学が反発し、メンタルヘルスが大幅続伸。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。5日移動平均線(4万526円)に頭を抑えられる格好となり、窓開けとなった3月19日の高値(4万3円)を意識させる水準となった。窓埋め完了で4万円大台維持となるか注目される。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日経平均入れ替え(29日)は下落要因!?
 日本証券新聞3月29日(金)紙面1面TOP記事掲載

過去5年の除外銘柄に意外な活躍実績

28日で3月末割り当ての各種権利を落とし、受け渡しベースの“実質新年度相場”入りとなった。日経平均の配当落ち分は大和証券が7日付レポートで「262円」と試算。その後、みずほ証券「266円」、フィリップ証券「266.83円」との試算値が伝えられたが、28日は米通信社ブルームバーグが朝方、「306.2円」と少々突飛な数値を報じたことも話題となった。いずれにせよ、3年ぶりの落ち分「即日埋め」はならず。逆に4年ぶりに配当落ち分以上の下げを強いられたことになる。

そして、年度内最後のイベントとなるのは、週末29日引けで実施される日経平均入れ替えだ。いずれもプライム銘柄で、新規採用はZOZO(3092)ディスコ(6146)ソシオネクスト(6526)。除外は宝HLD(2531)住友大阪セメント(5232)大平洋金属(5541)の各3銘柄。新規採用および、昨秋「分割採用」となったニトリHD(9843)の計4銘柄にはETFなどパッシブ資金の買いが入る一方、除外銘柄には売りが出ることになる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

3月28日(木)☆[概況/大引け]

配当落ち分以上に大幅下落。期末と期初の需給でマイナス面が警戒された。韓国SKハイニックスの米国工場計画で野村マイクロに思惑買い

大引けの日経平均は594円安の4万168円、TOPIXは48ポイント安の2,750ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は228、下落銘柄数は1,400。出来高は19億8,744万株、売買代金は4兆9,134億円。
日経平均は配当落ち分(306円)以上に大幅下落となった。
29日の日経平均の銘柄入れ替えに伴う換金売りや年金から株価上昇に伴い、資産配分以上に増えた株式に対してウエイト調整の売りが出てくるという見方や、4月初めは銀行による益出しの売りが多いことが警戒された。

詳しくはコチラ

関連記事