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コラム2024年4月2日

【本日のマーケット】4月2日(火)

4月2(火)のマーケット                                                                   

4月1日の米国株式市場でNYダウは反落。3月のISM製造業景気指数は50.3と2月の47.8から上昇し、市場予想の48.5も上回った。内訳で価格指数が55.8と2月の52.5から上昇したため、インフレ圧力が高まっており、FRBによる利下げ開始が遅れると警戒された。サンダース上院議員が、糖尿病治療薬「オゼンピック」が世界的に大ヒットしているデンマークの製薬会社ノボ・ノルディスクの最高経営責任者(CEO)と会って、値下げについて話し合いたい考えと報じられた。週1回注射するオゼンピックの米国での定価は1カ月分で968.52ドル(約14万7000円)だが、「JAMAネットワーク・オープン」に掲載された調査結果は同薬が5ドル足らずで製造できると指摘したことが要因。値下げ圧力の連想でイーライ・リリーが売られた。NYダウは前日比240ドル(0.60%)安の39,566ドル。ナスダックは保ち合いとなった。マイクロン・テクノロジーはアナリストによる目標株価の引き上げたが好感された。トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは急落した。NASDAQ総合指数は前日比17ポイント(0.11%)高の16,396。S&P500指数は前日比10ポイント(0.20%)安の5,243。

もみ合い。米マイクロンの上昇を受け、東京エレクが高い。ルネサスはTOPIX浮動株比率の定期見直しで恩恵期待。USスチールの12日の臨時総会について、大手議決権行使助言会社2社が買収賛成を推奨したため日本製鉄が買われた。日本電子はGS証券が格上げし急騰。金価格の最高値更新を受けて、住友鉱山や貴金属回収のフルヤ金属が買われた。楽天GはTOPIX浮動株比率の定期見直しでマイナス予想が影響。物流関連と小売が安い。

スタンダード市場では、住石HDの調整が続き、ピクセルが反落。投資用賃貸マンションのグッドライフも利益確保の売りに押された。データセンター関連のさくらKCSは4日連続ストップ高。JESCOはベトナムのロンタイン国際空港のターミナルビル施工監理を受注したことで急騰した。

グロース市場では、QPS研やトライアルが売られ、GNIやオンコリスバイオが安い。直近新規公開株でIoT関連のソラコムは大和証券が今期60%営業増益、来期は96%営業増益と予想したため買われた。モンスターラボはサウジアラビアのTONOMUS社と業務提携でストップ高。

チャート上では、長めの上ヒゲと下に短いヒゲを伴う実体線の短い陰線。上値は重く、5日移動平均線(4万188円)に頭を抑えられ、かろうじて25日移動平均線(3万9765円)にサポートされた格好となった。

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注目記事 Pick up
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中華・ラーメンに注目 4社が今期最高業績計画
 日本証券新聞4月3日(水)紙面1面TOP記事掲載

外食、増収も客足戻り鈍く

外食産業は値上げによりコロナ禍前より増収になっているものの、客足は戻り切っていないことが日本フードサービス協会のまとめで明らかになった。従業員不足も続く中、いかに客足を伸ばすかが課題となる。このうち、水戸証券は中華・ラーメンをピックアップ。上場7社はいずれも業績好調だ。

同協会によると2023年の全店売上高は前年比14.1%増、客数は6.3%増だった。コロナ前の19年比では売上高は7.7%増収だが、客足は9.1%減になっている。行動規制や水際制限の撤廃で、年間を通じて外食需要は回復基調。特にインバウンド需要の拡大が追い風となっている。さらに、値上げによる客単価の上昇が増収に寄与した。

業種別の売上高ではファストフードがコロナ禍で定着したテイクアウト、デリバリーがその後も定着し、前年比10.4%増、コロナ前比20.1%増と全体を牽引。ファミリーレストラン、喫茶などは前年比は2ケタの伸びだが、コロナ前を下回っている。特にパブ/居酒屋はコロナ禍で店舗が3割以上減少したこともあり、コロナ前比33.5%減と打撃が残っている。

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今日の市況概況
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4月2日(火)☆[概況/大引け]

もみ合い。株高に企業の利益が追い付いてないという見方も

大引けの日経平均は35円高の3万9,838円、TOPIXは6ポイント安の2,714ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は286、下落銘柄数は1,345。出来高は17億3,605万株、売買代金は4兆4,002億円。
日経平均はもみ合い。
三木証券では、日経平均が昨年末から3月末までに20%上昇したのに対し、日経平均の予想1株利益の上昇率は4%強にとどまり、結果として日経平均の予想PERは3月末時点で17倍を上回っており、過去10年平均の15倍と比して割安感が乏しくなっていると解説した。

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