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コラム2024年4月3日

【本日のマーケット】4月3日(水)

4月3(水)のマーケット                                                                   

4月2日の米国株式市場でNYダウは続落、ナスダックも下落。2月の製造業受注が前月比1.4%増と市場予想の1.0%増を上回り、2月の求人件数は8千件増加の875万6千件と市場予想の874万件を上回った。堅調な経済指標を受けて、FRBによる早期利下げ観測が後退し、米国長期金利が上昇。イスラエルがシリアにあるイラン大使館周辺を空爆し、ウクライナのドローンがロシアの主要な製油所を攻撃したことを受けて、NY原油先物が一時5カ月ぶりの高値を付けたことも影響し、NYダウは一時515ドル安となった場面もあった。米国政府がメディケア(高齢者・障害者向け公的医療保険制度)の民間運営保険プラン「メディケア・アドバンテージ」について、保険会社に対する支払率が予想外に据え置かれたため、ユナイテッドヘルスとヒューマナ、CVSヘルスが売られた。ディズニーが上昇。資産家ネルソン・ペルツ氏との委任状争奪戦において、集計された票の半数以上を獲得しリードしているとウォールストリート・ジャーナルが報じた。ブルームバーグはディズニーが買われている理由を、予想PERは24倍と、ネットフリックスの33倍より割安なことや、ディズニーは2021年に付けた最安値を約40%下回っているため、投資家の視線は委任状争奪戦の先に向っていることを解説した。NYダウは前日比396ドル(1.00%)安の39,170ドル。ナスダックでは電気自動車のテスラが売られた。第1四半期の納車台数が38万6810台で、アナリスト予想平均の44万9080台を大きく下回った。マイクロン・テクノロジーが反落。NASDAQ総合指数は前日比156ポイント(0.95%)安の16,240。S&P500指数は前日比37ポイント(0.72%)安の5,205。

米国株安と台湾地震を受け、日経平均は朝方621円安。その後下げ幅を縮め、TOPIXは前日終値水準に戻した。ファーストリテは3月既存店売上を受け、CLSA証券が格下げ。霞ヶ関キャピタルや任天堂が安い。超高層案件に注力の清水建設は営業活動から受注、調達までの期間が長いためインフレで採算が悪化しやすいと警戒された。伊藤忠は経営方針で自社株買い計画が好感された。半導体のラピダスの進出で恩恵を受ける北海道電力が大幅高。

スタンダード市場では、ピクセルと伊勢化学が反発。ラーメンの丸千代山岡家は3日続伸となり、居酒屋のかんなん丸が続伸。東京コスモス電機は中期経営計画と配当方針を発表し急騰した。OBARAは自社株買いの発表で高い。半面、フォーサイドとさくらKCSは大幅反落となった。

グロース市場では、ソラコムとカウリス、TORICOが大幅反落、yutoriが大幅続落。ACSLはドローンメーカーとして初めて日本防衛装備工業会の正会員となり上昇。ナノMRNAは安全な新型コロナウイルスワクチンの開発に成功しストップ高。調整続きだったシンカが反発。

チャート上では、上下に長めのヒゲを伴う十字足に近い陰線。ギャップダウンで25日移動平均線(3万9765円)を下放れた。3月18日以来のパラボリック陰転が示現し、調整色が色濃くなった。

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JR東海、リニア計画に光明
 日本証券新聞4月4日(木)紙面1面TOP記事掲載

反対派知事が辞意表明、関連株に物色

JR東海(9022・P)が逆行高。静岡県から着工を認められず、先月29日に「リニア中央新幹線」の2027年開業を断念したばかりだったが、事態が急転。県内工事を認めない姿勢を貫いてきた静岡県の川勝平太知事が2日、突如辞意を表明したことで、リニア計画の前進に期待が膨らんでいる。

リニア計画は全区間の86%をトンネルが占めることから、トンネル工事の関連銘柄が物色対象となりやすい。JR東海のほか、建設用コンクリート大手のジオスター(5282・S)や掘削機械の鉱研工業(6297・S)、トンネル用ボルトのケー・エフ・シー(3420・S)が年初来高値を更新したほか、リニア車両を手掛ける日本車両製造(7102・P)、土壌調査・浄化のダイセキ環境ソリューション(1712・S)が大幅高。JR東海と密接な名工建設(1869・名M)や、トンネル工事の熊谷組(1861・P)、リニアが通る県内ルートに社有林を持つ特種東海製紙(3708・P)なども買われた。

職員訓示での不適切発言の責任を取る形で、今年の6月県議会をもって辞職する意向を示した。同知事はこれまでも物議を醸す発言を繰り返しており、昨年7月の県議会で知事不信任決議案が1票差で否決された際には、「(次に)不適切言動があった場合は辞める」と述べていた。

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今日の市況概況
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4月3日(水)☆[概況/大引け]

日経平均は387円安だが、プライム市場では上昇銘柄数の方が多い

大引けの日経平均は387円安の3万9,451円、TOPIXは7ポイント安の2,706ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は807、下落銘柄数は791。出来高は17億9,795万株、売買代金は4兆7,608億円。
米国株安と台湾の地震を受けて、日経平均は621円安の3万9,217円まで売られた。
その後下げ幅を縮めたが、東証プライム市場では上昇銘柄数の方が下落銘柄数よりも多かったため、TOPIXは一時、前日終値水準まで戻した場面もあった。

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