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コラム2024年4月9日

【本日のマーケット】4月9日(火)

4月9(火)のマーケット                                                                   

4月8日の米国株式市場はもみ合い。10日に発表される3月の消費者物価の発表を控え、動きにくかった。インフレが高水準だと利上げ開始時期が後ずれという見方や、今年の利下げ回数が3回ではなく2回に減るといったことが警戒されている。ウーバー・テクノロジーズとデルが売られ、ホーム・デポは買われた。NYダウは前日比11ドル(0.03%)安の38,892ドル。ナスダックではテスラは自動運転タクシーを8月8日に発表するとことで反発した。メタ・プラットフォームズは安い。NASDAQ総合指数は前日比5ポイント(0.03%)高の16,253。S&P500指数は前日比1ポイント(0.04%)安の5,202。

ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社のバークシャー・ハサウェイが円建て債の発行準備で、追加投資が期待され、日経平均は続伸。円安も寄与した。レーザーテックや東京エレク、さくらインターネットが買われ、東電も高い。銅市況の上昇で非鉄株が買われ、資産価値の上昇期待で不動産株も物色された。バフェット関連の商社株と円安メリットで機械株も高い。一方、ロームは転換社債の発行で売られた。マニーは第2四半期の増益率鈍化で下落。

スタンダード市場では、デュアルタップが株主優待制度の新設でストップ高。住石HDとフォーサイドが反発。ERIは光通信による保有判明で急騰。無人決済システムのサインポストと貴金属回収のアサカ理研が大幅高。ヤマトインダストリーが利食い売りに押され、ダントーは大幅続落。

グロース市場では、LaboroAIが直近安値圏から続伸。マーケティングテクノロジーのエフ・コードが急騰し、ビッグデータ活用のデータセクションは大幅続伸となった。食材産直アプリの雨風太陽は調整続きだったが値ごろ感からの買いが入った。ジャパニアスは減益決算で急落。

チャート上では、高値引けとなる陽線。5日移動平均線(3万9467円)を上抜け、一気に25日移動平均線(3万9753円)を終値で回復した。

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“来日1周年”バフェット氏、なお日本株強気!?
 日本証券新聞4月10日(水)紙面1面TOP記事掲載

バークシャー、8度目の円建て起債が話題

“バフェット効果”再来か!?

思えば米国著名投資家、ウォーレン・バフェット氏が2度目の来日(1度目は2011年)となったのは昨年4月。4月11日の日本経済新聞インタビューで、日本株の「追加投資を検討したい」、商社株以外でも「考えている会社は常に複数ある」などと語ってから1年になる。同氏はその後、米国のテレビインタビューでも日本株強気論を唱え、今日に至る急騰展開の発端となった。

バフェット氏率いる米国投資会社、バークシャー・ハサウェイ(時価総額全米10位)について9日朝、ブルームバーグが「円建て社債の主幹事指名、近く記載検討」と報じたことが話題を呼んでいる。発行額などはまだ明らかにされていないが、低利の円で調達した資金は国内資産に投じられることになるとみられ(一種のキャリートレード)、過去7回の起債でも毎回、日本株の投資先が注目を集めてきた。

バークシャーの日本株投資は現在どうなっているのか。

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今日の市況概況
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4月9日(火)☆[概況/大引け]

バークシャーの追加投資期待。信越化学の新工場建設計画と円安、銅市況上昇も寄与。

大引けの日経平均は426円高の3万9,773円、TOPIXは26ポイント高の2,754ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,156、下落銘柄数は441。出来高は15億5,143万株、売買代金は3兆9,596億円。
著名投資家ウォーレン・バフェットが率いる投資会社のバークシャー・ハサウェイが円建て債の発行を準備していると報じられた。
5大商社を買い増すという見方から商社が買われたが、バークシャー・ハサウェイの商社の保有比率はかつて上限と述べていた9.9%に迫っているので、商社以外にも投資先があるのではないかという思惑も意識され、日経平均は続伸となった。
その他、円相場が1ドル=152円に接近したことも株高要因。

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