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コラム2024年5月7日

【本日のマーケット】5月7日(火)

5月7(火)のマーケット                                                                   

5月6日の米国株式市場で、NYダウは4日続伸、ナスダックは3日続伸。イスラム組織のハマスが停戦案に同意したと報じられた。パランティア・テクノロジーズは第1四半期決算が好感された。ボーイングは連邦航空局の検査を受けると報じられ、小幅安となった。アップルは、投資会社バークシャー・ハサウェイを率いるウォーレン・バフェット氏が4日の年次株主総会で、アップルを称賛しつつも、税制上の理由で1~3月期に13%売却したと明らかにしたため下落した。NYダウは前日比176ドル(0.46%)高の38,852ドル。NASDAQ総合指数は前日比192ポイント(1.19%)高の16,349。S&P500指数は前日比52ポイント(1.03%)高の5,180。

連休中の米国株が上昇続きだったため、日経平均は反発。米アップルがデータセンター向けAI半導体を開発へと報じられ、レーザーテックやディスコ、東京エレクが買われ、データセンターのさくらインターネットが急騰。楽天は傘下の楽天証券が新NISAの開設数が3月末にシェア首位を好感。フジクラは生成AIやデータセンター向け光関連製品の需要増加でGS証券が目標株価を引き上げた。半面、ソニーGは買収提案の財務負担警戒で下落。

スタンダード市場では、データセンター運営のBBタワーは第1四半期が黒字転換となりストップ高。静岡地盤の不動産開発のヨシコンは好決算と自社株買いを発表しストップ高。猛暑関連のセイヒョーは大幅続伸。自動車金融・販売の支援システムのシスロケは決算が計画未達で売られた。

グロース市場では、セキュアと売れるネット広告が大幅続伸。マイクロ波化学は3日のテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」で報じられ大幅高。AI関連のABEJAが急伸。Birdmanは音楽フェスティバルが不振で営業損失を発表しストップ安。ゲーム開発のドリコムが大幅安。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陽線。大きくギャップアップとなり、25日移動平均線(3万8779円)上に浮上。終値で25日移動平均線上に位置するのは4月9日以来のこと。イベント通過で上昇を見せる米国市場と同様の展開になるか注目される。

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2大イベント通過 FOMC+雇用統計 米国は再び“利下げ期待モード”に
 日本証券新聞5月8日(水)紙面1面TOP記事掲載

東京市場にも安心感 主力銘柄に照準

コマツ(6301・週足)

ゴールデンウイーク(GW)明け、7日の東京市場では日経平均株価が2日の終値比で一時627.07円高の3万8,863.14円まで買われるなど、買い戻し先行で大幅高。終値は599.03円高の3万8,835.10円だった。

米国では5月1日にFOMC(米連邦公開市場委員会)が終了、3日に4月の雇用統計が発表された。2大イベントの通過とその内容を受け、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ開始先送り観測が後退、安心感が広がり日米の株高につながった。米国市場では2~6日までの3営業日で、NYダウが949ドル高(2.5%高)、ナスダック総合指数が744ポイント高(4.8%高)となっていた。現地3日に発表された4月の雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比17.5万人増と予想の24万人増を下回ったほか、失業率は3.9%と3月の3.8%から上昇、平均時給の伸び率は前月比0.2%と予想の同0.3%を下回った。労働需給のひっ迫感が後退し、インフレ抑制が進むとの見方から、FRBが9月にも利下げを開始するとの見方を支えた。

1日のFOMCでは6会合連続の政策金利据え置きが決まり、その後のパウエル議長の会見は市場が事前に警戒していたほどタカ派的な内容とはならなかったことから、安心感が広がっていた。

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今日の市況概況
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5月7日(火)☆[概況/大引け]

599円高。連休中の米国株高に加えて、アップルのAI半導体開発報道で半導体関連が買われた

大引けの日経平均は599円高の3万8,835円、TOPIXは17ポイント高の2,746ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,117、下落銘柄数は487。出来高は16億5,038万株、売買代金は4兆6,830億円。
日本のゴールデンウィーク中の米国株が上昇続きだったため、連休明けの日経平均は反発した。

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