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銘柄・相場情報2026年9月10日

【速報版】企業研究 ハークスレイホールディングス(7561・東S) 3つの事業でコングロマリット経営を推進

M&Aのシナジー発現、第1四半期は最高益更新

中食事業(持ち帰り弁当・惣(そう)菜)のハークスレイがコングロマリット経営に邁進。1976年に「ほっかほっか亭」の1号店を開店して以来、主力の「のり弁」を中心に「中食事業(以下・中食)」に磨きをかけてきた。しかし、近年は飲食店向け店舗リース・管理や人材紹介の「店舗アセット&ソリューション事業(同、店舗)」、惣菜・カミッサリー・菓子製造販売の「物流・食品加工事業(同、物流・食品)」に進出。グループ全体の戦略的連携を強化することを狙い、7月1日付で社名を「ハークスレイホールディングス」に変更した。

――1本足から3本足の経営へ
祖業である「中食」が半世紀にわたり経営の屋台骨を支えてきたが、足元では「店舗」と「物流・食品」の3本柱を軸に、グループの事業領域を拡大させている。2026年3月期の各部門の構成比率を見ると売上高は「中食」の31%に対し、「店舗」が26%、「物流・食品」は43%と満遍なく売り上げを挙げており、利益では「店舗」が66%の稼ぎ頭となった。「ハークスレイ=ほっかほっか亭」のイメージが浸透する中で、お弁当の枠を超えた「3つのビジネスの柱」を持つ企業グループへと進化を遂げているのだ。

――M&Aで構造変革を推進中
20年代に入ると「物流・食品」部門を中心にM&Aを矢継ぎ早にまとめた。ナッツメーカーの稲葉ピーナツ(22年11月)、干し芋・ドライフルーツの谷貝食品(同)、中華惣菜製造・販売のホソヤコーポレーション(24年12月)、レタス植物工場運営のJリーフ(26年3月)の各社がグループ入り。100年を超える歴史を持つ企業でも事業承継などの課題を抱えており、こうした企業をグループ化することで得られるシナジーに期待がかかる。

目指しているのは『食』の領域で生産者と消費者をつなぐインテグレーション企業だ。食材を生産する上流(一次産業)から、加工・製造や流通の中流(二次産業)、小売りや消費の下流(三次産業)に至るまで、食のサプライチェーン上に複数事業を展開している。とりわけ、日本の農業が異常気象や災害、生産者の高齢化といった課題に直面する中、Jリーフが運営する「成田ファーム」は完全人工光型植物工場で栽培したレタスを安定供給するなど、いかなる天候不順の下でも食卓を守れる体制を構築しつつある。

一方、足元ではM&Aの多様化も進めている。8月28日には子会社で仕出し料理やケータリング事業を手掛ける味工房スイセン(東京都品川区)の株式65%を、貸会議室・宴会場運営のTKP(3479・G)に譲渡すると発表した。TKPには25年4月の業務提携時に35%を売却しており、今回の譲渡によって味工房スイセンは連結対象から除外される。両社グループの持つ経営資源を相互に活用することを目的とした業務提携契約は変更覚書を締結し、引き続き継続される。

――4~6月期は最高益更新、上期計画も増額修正
このほど開示した26年4~6月期(1Q)業績は売上高が前年同期比2.5%増の132億円、営業利益は同2倍の7億8,400万円で着地した。「店舗」では稼働店舗数の増加によってストック収入が増えたほか、人材採用ソリューションが順調に推移したことが奏功。「物流・食品」はホソヤコーポレーションや稲葉ピーナツなど、M&Aでグループ入りした企業とのシナジーが発現されており、1Qとしては最高益を更新した。

併せて、26年4~9月期(上期)営業利益予想を9億円から13億円に増額修正し、前年同期比では13%減益が一転、25%増益の見通しを示した。消費者の節約志向が響いて「中食」は1Qに収支マイナスとなったものの、「店舗」「物流・食品」の両事業の好調ぶりを織り込んだ。なお、中東情勢不安という地政学リスクの高まりを踏まえ、前期比8.4%減の28億円を見込む通期計画は据え置いている。

※速報版は最終的な校了前の紙面記事です。今後、修正等が入る場合があります。

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