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コラム2020年11月11日

【本日のマーケット】11月11日(水)

11月11日(水)のマーケット                                                                   

前日の米国市場でNYダウは続伸。ワクチンの早期普及への期待でシェブロンや3Mなど景気敏感株が買われた。ボーイングは2度の墜落事故を起こし、2019年3月から運航が停止されている旅客機「737MAX」が早ければ来週に運航再開が認められる可能性があると報じられ上昇。NYダウは前日比262ドル高(0.90%高)の2万9,420ドル。ナスダックでは、Web会議システムのズームビデオが大幅続落、またアマゾンが売られた。ナスダック総合指数は前日比159ポイント安(1.37%安)の1万1,1553ポイント。本日の東京市場は、NYダウの上昇を受け続伸でのスタート。今週末のSQを前に売り方の踏み上げを誘い、上げ幅を拡大。前日の米ファイザーに続き、モデルナのワクチン開発にも期待が持たれ買い安心感が広がった。大引けの日経平均は7日続伸となり、444円高の2万5,349円。売買代金は3兆4,841億円。TOPIXは28ポイント高の1,729ポイント。

新興市場は反発。ジャスダック平均は反発。MSCI指数に新規採用となったハーモニックドライブが買われ、ワクチン保管関連として不二硝子が2日連続のストップ高。一方、出前館、電子書籍のパピレスは続落。マザーズ指数も反発。ワクチン関連でアンジェスが急騰。JTOWERは5Gシェアリングの始動が好感された。T&Sは株式分割発表で上昇。対して、BASE、Jストリームが続落。

チャート上では、寄りが安値の陽線で強さが感じられる展開。昨日の陰線を打ち消す形。7日続伸で、ボリンジャーバンドの+3σ(2万5,363円)に沿ったバンドウォークが継続。

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鈴木一之 マーケットレポート
日本証券新聞11月12日(木)紙面1面記事掲載

株式相場、際立つ「物色の2極化」 ROEとDOEでふるい分け

鈴木一之です。日経平均が2万5,000円の大台を超えました。29年ぶりの高水準です。私が30歳のころに目撃した水準に到達しました。

米国の大統領選挙がほぼ決着がついて、バイデン民主党候補が勝利を収め、トランプ大統領の退陣がほぼ確定的となったことがひとつのきっかけとなりました。政策的にどうというよりも、予想していた以上に両者の差がついたことが大きな要素だったのではないかと思います。

バイデン候補には幸先のよいことに、コロナウイルスのワクチン開発にめどがついたことも重なりました。

日本に関して言えば、企業収益が当初予想されていたほどには落ち込みが小さいことも買い材料となっているもようです。決して順調とは言えませんが、今週でピークを迎える3月決算企業の収益は、3カ月前に提示された会社側の見通しを上回る可能性が増えています。これもコロナ危機によって最も警戒された「景気の2番底」に対する懸念が薄らいだことが大きいと思います。

慎重に見ていた先行きの収益見通しを上方修正してくるケースが多いですね。従って不測の事態に備えて資金調達を急ぐ姿勢も徐々に後退しており、一時的に停止されていた自社株買いが再び活発化しています。それらがいずれも相乗効果となって株式市場には底入れ感が強くなっています。

29年前の光景

ここではあえて29年前の1991年を振り返ってみたいと思います。日本の株式市場が最後に2万5,000円を付けたのは91年10月から11月にかけてのことです。その当時のバリュエーションは日経平均のPERが45倍、PBRは2.9倍でした。配当利回りは0.66%にすぎませんでした。

91年の大発会は2万4,069円で始まり、大納会は2万2,983円で終わりました。・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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11月11日(水)☆[概況/大引け]

日経平均は444円高の25,349円。不動産株の上昇が目立ち、保険株と銀行株も高い。日航とオープンドアは反落

大引けの日経平均は25,349.60円の444.01円高、TOPIXは1,729.07ポイントの28.27ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,614、値下がり銘柄数は493。出来高は16億8,320万株、売買代金は3兆4,841億円。
新型コロナウイルスワクチンの普及による経済正常化期待と買い戻しによる踏み上げが続き、日経平均は7日続伸となった。

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