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コラム2020年11月17日

【本日のマーケット】11月17日(火)

11月17日(火)のマーケット                                                                   

前日の米国市場でNYダウは2月12日に付けた過去最高値(29,551.42ドル)を更新。モデルナが新型コロナウイルスのワクチンの最終治験で94.5%の有効性が初期データから得られたと発表したことを好感。先週報じられたファイザーのワクチンはマイナス70度程度での保管が必要だが、モデルナは2~8度で30日間保管でき、マイナス20度では最大6ヵ月保管できるため一般的な冷蔵庫や医療用冷蔵庫で対応が可能。経済正常化への寄与が期待され、NYダウは前日比470ドル高(1.60%高)の2万9,950ドル。ナスダックも続伸。9月2日に付けた最高値の12,056.44ポイントにあと132ポイント余りと迫った。ナスダック総合指数は前日比94ポイント高(0.80%高)の1万1,924ポイント。本日の東京市場は、好材料を背景に続伸し2万6000円台でのスタート。寄り後に、150円高の2万6057円まで上昇を見せたが、目先達成感や利食い売りで上値は抑えられた。大引けの日経平均は107円高の2万6,014円。売買代金は2兆7,284億円。TOPIXは2ポイント高の1,734ポイント。

新興市場は軟調展開。ジャスダック平均は小反落。出前館やワークマン、セリアが下落。一方、不二硝子はワクチン関連で大幅続伸。SEMITECは5日続伸。マザーズ指数は続落。AIinsideは利食い売りでストップ安。ECプラットフォームのBASE、メドレーも大幅続落。対して、アライドアーキテクツは業績上方修正で2日連続のストップ高。1対2の株式分割を発表したドラフトも高い。

チャート上ではギャップアップで2万6000円台に到達。急ピッチの上昇で移動平均線からの上方乖離率も気になるところ。スピード調整があってもおかしくない水準。

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29年半ぶり 2万6,000円台
日本証券新聞11月18日(水)紙面1面TOP記事掲載

NYダウ、最高値更新 モデルナ社「ワクチン」サプライズ

日経平均は17日、寄り付き2万6,043円でスタート。直後に2万6,057円(前日比150円高)まで上昇し、取引時間中では1991年6月3日以来、29年半ぶりに2万6,000円台を奪回した。前日の米国株式市場でNYダウが2万9,950ドルと、終値ベースでの史上最高値2万9,551ドル(2月12日)を更新。米バイオ製薬企業のモデルナが開発中のコロナウィルス用ワクチンの臨床試験で94.5%の予防効果があったと同日に発表したことが動因となった。モデルナ社は11月中にもFDA(米食品医薬品局)に緊急使用許可を申請する見通しだ。日経平均は朝高後、利食い売りに伸び悩んだが、これは自律調整。目先整理一巡後に再び買い気が強まるだろう。実力株の押し目狙いスタンスを徹底したい。

外国人の買い戻しが原動力 NT倍率、未到の15倍抵触

日経平均(日足)

11月に入って日経平均はこれで10勝1敗(この間3,037.49円高)。怒涛(どとう)の快進撃の背景には、日経平均先物を中心とした外国人の買い戻しの動きが指摘される。

大統領選直前に約2万枚まで積み上がっていたクレディ・スイス証券の売り建玉が直近で3分の1以下に激減したのが象徴的。一方で、足元で売り建玉が大きく膨らんでいるのが野村証券。ETF(上場投信)の日経レバ信用売り、ダブルインバース買いを通じて個人が売り向かった様がうかがわれる。11月第1週(2~6日)の投資主体別需給に表れたのと同じ傾向だ。この週は外国人の1兆990億円買い越し(現物3,573億円、先物7,417億円)が大きな話題を集めたが、対する個人の売り越しも7,684億円(現物4,311億円、先物3,373億円)と6年ぶりの高水準を記録していた。

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今日の市況概況
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11月17日(火)☆[概況/大引け]

日経平均は26,014円(107円高)と1991年5月14日以来の水準。金融・財政のフルサポート+冷蔵庫で保管できるモデルナのワクチン効果への期待

大引けの日経平均は26,014.62円の107.69円高、TOPIXは1,734.66ポイントの2.85ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は753、値下がり銘柄数は1,347。出来高は13億7,344万株、売買代金は2兆7,284億円。
米モデルナの新型コロナウイルスワクチンは94.5%の効果で、マイナス70度で保管しなければならないファイザーのワクチンと異なり、2~8度で30日間保管できるため、経済正常化への期待が高まり、16日のNYダウは過去最高値を更新し、17日の日経平均は寄り付きから26,000円に乗せた。

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