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コラム2020年12月2日

【本日のマーケット】12月2日(水)

12月2(水)のマーケット                                                                   

前日の米国市場でNYダウは反発。中国財新11月製造業購買担当者景気指数が10年ぶりに高水準となったことやペンス副大統領が各州知事に対し新型コロナワクチンの配布は12月第3週に始まる可能性を伝えたことで、NYダウは朝方は444ドル高となり、3万ドル台での推移となっていた。しかし、米国11月ISM製造業景気指数が57.5と10月の59.3から低下し、市場予想の58.0も下回ったため、買い一巡後に伸び悩み。NYダウは前日比185ドル高(0.63%高)の2万9,823ドル。ナスダックも反発し、最高値更新。テスラのS&P500への新規採用について、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが時価総額の大きさを考慮し、一括採用とすべきか、2段階に分けての採用にすべきを検討していたが、12月21日に一括採用することになったため上昇。ナスダック総合指数は前日比156ポイント高(1.28%高)の1万2,355ポイント。本日の東京市場は、高値警戒感から反落スタート。対して、TOPIXは終始プラス圏での推移。NT倍率が15倍台に拡大しているため、今後の縮小を想定してTOPIX買い・日経平均先物売りが出ている模様。後場からは日経平均もプラス圏での推移となり、大引けの日経平均は13円高の2万6,800円と小幅続伸。売買代金は3兆726億円。TOPIXは5ポイント高の1,773ポイント。

新興市場も小動きながら堅調推移。ジャスダック平均は続伸。不二精機が大幅高。生活雑貨専門店のHAPiNSは今期黒字転換見通しで買われた。一方、テラは東証が適時開示体制の改善報告書を求めたことでストップ安。ワークマンは11月既存店売上高が低迷したことで売られた。マザーズ指数は5日続伸。そーせい、アンジェスが買われ、メディカルネットが高い。対して、ギフティはSBI証券が投資判断を引き下げたことで売られた。

チャート上では、引き続き5日移動平均線(2万6,640円)がサポートラインとして機能。終値で2万6,800円乗せとなりました。

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年末・頑強相場 「3つの視点」で攻略 押し目買い方針堅持
日本証券新聞12月3日(木)紙面1面TOP記事掲載

2日の東京株式市場は押し目買いと利食い売りが交錯する展開。2万7,000円台に近づいている日経平均はスピード調整ムードが広がったものの、東証1部上場の上昇銘柄数は全体の53%に達し、根強い物色意欲をうかがわせている。このため、TOPIXは終日、小じっかりに推移した。頑強相場が続くとみられる年末相場を乗り切るポイントとしてマークしたいのは、①政策が後押しするインフラ関連②海外アクティビストが保有する銘柄の行方③売り残が高水準の好需給銘柄――という3点だ。

インフラ関連 太平洋セメなど勝機

太平洋セメント(5233・週足)

年末相場で有力な投資対象として頭角を現すとみられるテーマ株が「インフラ関連」だ。

バイデン・次期米大統領は1日の演説で、コロナ禍や雇用情勢を踏まえ、インフラや再生エネルギーといった大型の公共投資政策を推進する意向を表明。一方、国内では菅首相が2021年度から事業規模約15兆円という防災・減災を目的とする国土強靱(きょうじん)化に関する新たな5カ年計画の具体化に向けて動き出している。

株式市場ではグロース株、バリュー株の双方に目配りする交互物色が続いているが、インフラ関連株はその両面からマークできる魅力を内包。押し目は果敢に拾っていきたい。

有望株の一つがセメント最大手の太平洋セメント(5233)だ。セメントの生産拠点として米国カリフォルニア州とアリゾナ州に3工場を擁し、西海岸一帯で生コンクリートを製造・販売している。米国事業が今後、収益を大きく押し上げる可能性が出てきた。もちろん、国土強靭化政策も強力な追い風材料。業績好転を背景に、11月に入ってから株価の中期上昇トレンドは再び力強さを増している(チャート参照)。連結PBRは0.7倍台。昨年12月高値3,560円奪回を目指すだろう。

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今日の市況概況
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12月2日(水)☆[概況/大引け]

前場は小幅安となったが、後場は小じっかり。武田が買われ、中国関連のホンダや川崎汽船が高い。ソニーや神戸物産は下落

大引けの日経平均は26,800.98円の13.44円高、TOPIXは1,773.97ポイントの5.59ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,158、値下がり銘柄数は934。出来高は14億2,881万株、売買代金は3兆726億円。
日経平均は高値警戒感から前場は小幅安となったが、後場は小じっかりとなった。
TOPIXは終日で前日比値下がりとなる場面を回避した。

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