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コラム2021年3月31日

【本日のマーケット】3月31日(水)

3月31(水)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場でNYダウは反落。バイデン大統領が31日に3兆ドルともされるインフラ投資の詳細を発表する見通しで、増税や国債増発が意識された。長期金利が一時1.77%と1年2カ月ぶりの水準に上昇したため、高PERのハイテク株に売りが出た半面、インフラ投資関連のキャタピラーが買われ、利ザヤ拡大期待から金融株が上昇。NYダウは104ドル安(0.31%安)の33,066ドル。ナスダックは続落。AMDやブロードコムなどの半導体関連と遺伝子関連のイルミナがが下落。ナスダック総合指数は前日比14ポイント安(0.11%安)の13,045ポイント。

年度末を迎えた本日の東京市場は、反落でのスタート。前日の米国株安と、寄り前に発表となった2月の鉱工業生産が前月比2.1%減となり、市場予想の1.3%減を下回ったことも影響した。寄り後に一時267円安の2万9,165円まで売られた後に下げ幅を縮めるも、前日まで4日連続で1000円超上昇していたことから5日ぶりに反落。大引けの日経平均は253円安の2万9178円。売買代金は2兆9084億円。TOPIXは23ポイント安の1,954ポイント。

新興市場は堅調展開。ジャスダック平均は3日ぶりに反発。山田債権は株主優待を年1回から2回に増やしたことが好感されストップ高。ウエストHDが買われ、中古物件仲介サイトのSpeeeやオンラインゲームのガーラが上昇。一方で、ベクターは下落となった。マザーズ指数は続伸。BASEやウェルスナビが買われ、太陽電池製造装置のNPCはバイデン関連への期待で上昇。対して、直近IPO銘柄のAppierとスパイダープラスは下落。

チャート上では、陰線となり25日移動平均線(2万9335円)を割り込んだ。年度末・月末要因もあろうが、ここを早晩に回復し一目均衡表の雲抜け(2万9606円)を達成すると3万円も射程圏となる。

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鈴木一之 マーケットレポート 脱炭素を“第4のエネルギー革命”に トヨタの相次ぐ注目発表が象徴
日本証券新聞4月1日(木)紙面1面記事掲載

最注目は水素関連株

鈴木一之です。桜が咲いて、年度末が近づいて、人事異動が発表されて、来年度予算が成立して、心なしか世の中がそわそわしています。コロナウイルスの感染拡大が収まらないせいか、少しも落ち着きません。

経済の先行きを見通す上でも、ここまで前提条件が不確かだと、新年度の方針を立てようにも目標とすべき確かなことがなく企業経営者のご苦労は想像を絶するものでしょう。

ところが自動車業界に限ってはまったく揺らぐことなく、将来への布石が着々と打たれています。とりわけトヨタ自動車(7203)が年度末になって大きな決断を立て続けに表明しています。「100年に一度」という技術革新の大波に直面している決意がにじみ出ています。

ひとつは、いすゞ(7202)日野自(7205)と3社でカーボンニュートラルやCASEに関連して提携すると発表しました。トヨタが80%、いすゞ、日野自が10%ずつ出資して新会社を設立してFC(燃料電池)トラック、走行データ共有、物流の効率化で共同します。

この提携で最大のポイントは、トヨタといすゞが再び資本提携に踏み切る点です。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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3月31日(水)☆[概況/大引け]

反落し金融株が安い。トヨタは円安で買われたが、物色は中小型株に向かい、ラクーンが急騰。米インフラ投資計画の恩恵期待で大和工業が高い

大引けの日経平均は29,178.80円の253.90円安、TOPIXは1,954.00ポイントの23.86ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は491、値下がり銘柄数は1,650。出来高は13億2,588万株、売買代金は2兆9,084億円。
日経平均は反落。野村HDに続き、三菱UFJ証券も米国顧客との取引損失を出したため他の金融株も売られた。

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