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コラム2021年11月4日

【本日のマーケット】11月4日(木)

11月4(木)のマーケット                                                                   

11月3日の米国株式市場でNYダウは5日続伸。中盤過ぎまでは反落していたが、終盤上昇に転じた。FOMCでテーパリング(量的緩和の縮小)開始を決めたが、パウエルFRB議長は会見で「今は利上げをする時ではない」と強調したことが安心感となった。株式市場へ資金流入が続くという見方から、「ミーム株」(ネットの情報拡散で取引される銘柄)のAMCエンターテインメントとゲームストップが買われた。フォードやウーバーテクノロジーが高い。NYダウは104ドル(0.29%)高の36,157ドル。ナスダックは8日続伸。小幅高で推移していたが、FRB議長の会見で上げ幅が拡大した。テスラやアマゾン、AMDが上昇。NASDAQ総合指数は前日比161ポイント(1.04%)高の15,811ポイント。S&P500指数は前日比29ポイント(0.65%)高の4,660。

本日の東京市場は、米国市場の株高を受けて大きくギャップアップでのスタート。日本の祝日中に、NYダウが終値で初の3万6,000ドル台となり、5日続伸。NASDAQも8日続伸となり、S&P500指数と共に最高値を更新。寄付き直後には359円高の2万9,880円まで買われ、3万円の大台まで迫る場面も見られた。昼に発表された日本郵船の決算を受け、材料出尽くし感から海運株は売り転換となり、全体相場も上値を縮める展開に。また、トヨタの決算発表を控えて様子見姿勢も強まり、レンジの狭い値動きとなった。トヨタは上方修正した通期の純利益予想がアナリスト予想平均に届かなかったが、自社株買いを発表したことが下支え要因となり、一時は最高値を更新する場面も見られた。大引けの日経平均は273円高の2万9,794円。売買代金は3兆6,854億円。TOPIXは23ポイント高の2,055ポイント。

新興市場は共に3日続伸。JASDAQではメタバース関連のシーズメンの連日のストップ高。東アジア地域包括的経済連携協定が材料視され、畜産物輸入商社の太洋物産はストップ高。一方、でらゲーと資本提携のケイブは伸び悩み。シリウスVとかんなん丸は反落。マザーズではメタバース関連のメタリアルが急反発。ワンダープラネットは参画するメディアミックスプロジェクトのサイトがオープンでストップ高。対して、シャノンは大幅反落。

チャート上では、大きくギャップアップして3万円の大台に迫る勢い。ボリンジャーバンドの+2σ(2万9,933円)で頭を抑えられた。

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こども庁関連 岸田政権の“次の一手”は
日本証券新聞11月5日(金)紙面1面TOP記事掲載

来夏参院選も視野に 少子化対策を本格化

休み明け4日の日経平均は、2~3日の米国株高を受けて273.47円高。フシ目となる3万円まで、あと119.19円に迫る場面もあった。焦点のFOMC(米連邦公開市場委員会)も無難に通過し、10日の特別国会招集に向けて再び内政に関心が向けられるタイミングか。来夏の参院選に向けて、早急に実績を積み上げたい岸田政権は何をしようとしているのか。年明けの通常国会では、経済安全保障の推進法案や「こども庁」創設法案の提出が取りざたされている。ここでは、後者の「こども庁」に注目してみたい。

岸田首相は総選挙前の前週10月26日に、子どもに関する政策を一元的に扱う「こども庁」について「年内にも与党で結論を出したい」と発言していた。わずか1年の任期中にデジタル庁を発足させた菅前首相への対抗意識もあるのだろう。

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今日の市況概況
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11月4日(木)☆[概況/大引け]

米国株高を好感し反発。レーザーテックとキーエンス、ZHDが買われ、海運と任天堂は下落

大引けの日経平均は273円高の2万9,794円、TOPIXは23ポイント高の2,055ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,571、値下がり銘柄数は551。出来高は14億8,277万株、売買代金は3兆6,854億円。
日本の祝日中の米国株が好調だったことが好感され、日経平均は反発した。

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