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コラム2021年11月19日

【本日のマーケット】11月19日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

11月19日(金)のマーケット                                                                   

前日の米国株式市場で NYダウは続落。NY連銀のウィリアムス総裁が「米国の基調的なインフレ率が高まっていることは間違いなく、注意深く観察することになるだろう」と述べたため、NYダウは朝方一時276ドル安となったが、売り一巡後に下げ幅を縮め、小幅安で推移。百貨店のメーシーズは2022年1月通期の業績予想を上方修正し買われた。 NYダウは前日比60ドル(0.17%)安の35,870ドル。ナスダックは反発。半導体のエヌビディアの11~1月期売上高見通しがアナリスト予想を上回り買われたことが全体に波及した。アップル(NYダウにも採用)やアマゾン、AMDも高い。テスラは小幅高。NASDAQ総合指数は前日比72ポイント(0.45%)高の15,993ポイント。S&P500指数は前日比15ポイント(0.34%)高の4,704。

本日の東京市場は、反発でのスタート。米国で半導体のエヌビディアがアナリスト予想を上回る売上高見通しを発表したことを好感し、半導体関連の東京エレクトロンやレーザーテックが物色された。東証1部の騰落状況では、値上がり値下がりが拮抗状態となったが、指数寄与度の高い東京エレクトロンの大幅上昇が寄与した。大引けの日経平均は147円高の2万9,745円。売買代金は2兆9,270億円。TOPIXは9ポイント高の2,044ポイント。

新興市場は共に下落。JASDAQ平均は続落。シンバイオ製薬は6日ぶりに反落し、セレスポは大場続落。ワークマンは水戸証券が格下げし下落。対して、シライ電子はストップ高。アクセスグループは専修学校留学生支援の各種業務を受託でストップ高。マザーズ指数は3日続落。FRONTEOが反落し、JTOWERは3日続落。ウェルスナビは海外で新株発行と株式売出を発表し下落。一方、アスタリスクとエスユーエス、CCTは買われた。

日足チャート上では、本日の上昇で5日移動平均線(2万9,723円)の上に浮上。昨日の十字足から上放れの恰好。週足では、ほぼ十字線。13週・26週移動平均線共に上昇。下値を切り上げて来ており、上昇トレンドは継続と見られる。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。3月決算企業の決算発表が一巡しました。

世界的な半導体不足の流れに沿って受注残高が空前のレベルに達している半導体各社の好調ぶりは言うまでもありませんが、上場来高値を更新するという企業が続々と出現しています。

しかし一方で株価が直近10年くらいの安値を切り下げる銘柄もあります。世の中全体が二極化の様相を強めていることを反映して、株式市場でも物色の二極化は日増しに強まっているように感じられます。

それこそが業績相場の本質なのかもしれません。業績の良い企業の株価が評価され、そうでない企業はいつまでたっても株価が低迷を続けるという、これからますますそのような傾向が強くなってゆく気配が漂っています。

東芝(6502)やGEが歴史的な会社分割を決断するように、企業は次の成長に向けて着実に手を打っています。ステージが一段変わったような雰囲気を感じます。

日本の株式市場は世界の動きの中で遅れを取っているように見えますが、ここからは強い企業と弱い企業のそれぞれの変化を、同時に視野に入れて追いかけてゆく必要があるように思います。

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注目記事 Pick up
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【外国人4年ぶり買い越しへ、そして来年は…】
日本証券新聞11月22日(月)紙面1面TOP記事掲載 

ゴールドマン・サックスから“頼もしいご託宣”

届きそうで届かない「日経平均3万円」。19日までの直近12営業日で、2万9,700円以上を付けた日数は9日を数える。もうひと息が及ばない“寸止め”状態が続いており、経験則的には、何かのキッカケでフシを抜けると一気に値幅を出しそうなムードではある。もっとも、結局は「上値を買うのは外国人だけ」という東京市場の需給構造の問題に帰着しており、彼らの動向が問われることになる。

18日公表の投資主体別需給で、11月第2週(8~12日)の外国人は小幅売り越しに転じたものの、過去の推移をたどれば、表の通り、10月に6カ月ぶりの買い越しへと転じてきたところ。そして年間ベースでも、昨年までの大量売り越しから、このまま行けば4年ぶりの買い越し転換が期待できそう。仮に1兆円を超える買い越しとなれば、異次元緩和に沸いた2013年以来8年ぶりのことだ。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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11月19日(金)☆[概況/大引け] 

反発したが騰落銘柄数は拮抗。東京エレクが買われ、三井物産の上げが目立った。ソフトバンクGとみずほは下落

大引けの日経平均は147円高の2万9,745円、TOPIXは9ポイント高の2,044ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は1,059、値下がり銘柄数は1,025。出来高は11億9,635万株、売買代金は2兆9,270億円。
日経平均は反発したが、東証1部では騰落銘柄数は拮抗。
米エヌビディアの好決算で東京エレクトロンが買われたことが日経平均の上昇を演出した。

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