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コラム2021年11月29日

【本日のマーケット】11月29日(月)

11月29(月)のマーケット                                                                   

前週末の米国株式市場でNYダウは急落。南アフリカで新型コロナウイルスの変異型が見つかり、経済活動が抑制され、経済回復が遅れると危惧されたため、先週末のNYダウは一時1,054ドル安となった。豪華客船のカーニバルやデルタ航空の下げが目立ち、航空機のボーイングが売られ、経済活動の停滞懸念でウェルズ・ファーゴなどの銀行とクレジットカードのアメリカン・エキスプレスも大幅安。NYダウは905ドル(2.53%)安の34,899ドル。ナスダックも急落し、テスラやアップル、エヌビディア、アメリカン航空が売られたが、ワクチンのモデルナとビオンテックは急騰し、在宅勤務関連のズームビデオが買われた。NASDAQ総合指数は前日比353ポイント(2.23%)安の15,491ポイント。S&P500指数は前日比106ポイント(2.27%)安の4,594。

週明けの東京市場は、新型コロナの変異株「オミクロン型」への警戒感から続落でのスタート。寄付き直後から下げ幅を縮めて、2万8,500円での推移となっていたが、10時30分以降から買いが優勢となり、一時はプラス圏に浮上する場面も見られた。しかし、後場からは再び下げ幅を拡大。岸田首相が全ての国を対象に、当面の間、新規入国を原則停止すると表明したことも、心理的に重石となった。時間外の米株先物は終始プラス圏で堅調推移となっていたが、東京市場は軟調展開のまま。大引けの日経平均は467円安の2万8,283円と大幅続落。売買代金は3兆3,942億円。TOPIXは36ポイント安の1,948ポイント。

新興市場も共に続落。JASDAQではシンバイオ製薬が4日続落。DWTIと田中化研が安い。対して、マスクや消毒液関連の中京医薬品が買われた。アミタは12月末に1対5の株式分割を実施すると発表しストップ高。マザーズ総合指数は2.9%と大幅下落。FRONTEOは利食い売りに押されストップ安。エネチェンジは公募増資発表でストップ安となり、サンアスタリスクは株式売出で下落。一方、リボミックはストップ高。

チャート上では、長い上ヒゲを伴う小陰線。上値の重さを伺わせる。ボリンジャーバンドの-2σ(2万8,476円)を下抜け、目先リバウンドの可能性も。

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どう読む“オミクロンショック” SMBC日興証券 末澤豪謙金融財政アナリストに聞く
日本証券新聞11月30日(火)紙面1面TOP記事掲載

強毒性? 弱毒性? 今冬は「ラスト・グレート・ウォー」に

唐突に始まった(コロナ変異株の)“オミクロンショック”。前週末のニューヨークダウ905.04ドル安を受けた29日の日経平均は、朝方416.01円安を付けた後、一転してプラスに転じる場面もあった。既に26日段階で747.66円安していたためだが、後場は再び一時564.50円安に売り直されるなど神経質な値動きが続いている。情報が錯綜するなか、今後の展開を読みかねているのが現状だろう。証券界でこの分野に造詣が深いといえば、SMBC日興証券の末澤豪謙金融財政アナリスト(写真)。かねて気温・湿度が低下し、紫外線の減少する晩秋以降の感染拡大に警鐘を鳴らしてきた経緯もある。証券市場への影響を交え、末澤氏に話を聞いた。

――直前までのコロナ禍一巡めいた楽観ムードが一変した背景は何か。

「変異型の感染自体は静かに広がっていたのだと思うが、英国が(英連邦の)南アフリカからの検体提供を受けたゲノム解析などで確認して顕在化。これを受けたWHO(世界保健機関)の対応も極めて速く、一気に緊張感が高まった格好だ」

――WHOの対応はそんなに速かったのか。

「WHOが命名した12の変異株のうち、『VOC(懸念される変異型)』に指定されたのは過去に4つだが、①昨年9月に確認されたアルファ型が指定されたのは同年12月。②ベータ型は昨年5月確認・12月指定③ガンマ型は昨年11月確認・今年1月指定④デルタ型でも昨年10月確認・今年5月指定だった」

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今日の市況概況
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11月29日(月)☆[概況/大引け]

岸田首相が全世界からの外国人新規入国原則停止を発表しため、後場は下げ幅拡大

大引けの日経平均は467円安の2万8,283円、TOPIXは36ポイント安の1,948ポイント。東証1部の値上がり銘柄数は159、値下がり銘柄数は1,993。出来高は15億3,062万株、売買代金は3兆3,942億円。
新型コロナ変異種「オミクロン」への不安から日経平均は大幅続落で始まったが、時間外取引で米株先物が上昇したため、前引けにかけて値を戻した。

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