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コラム2022年11月2日

【本日のマーケット】11月2日(水)

11月2(火)のマーケット                                                                   

11月1日の米国株式市場は続落。10月のISM製造業景気指数は50.2となり、9月の50.9から低下したが、市場予想の50.0は上回った。9月の雇用動態調査で求人件数は43万7千件増の1,070万件となり、市場予想の1,000万件を上回ったため、賃金上昇圧力が警戒された。これらを受けて、FRBが積極的な金融引き締めを維持するという見方が重しとなった。NY証券取引所では、医薬品のイーライ・リリーは通期の売上高予想を下方修正したことで売られた。一方、JPモルガン・チェースとマスターカードは雇用拡大の経済指標を受けて買われた。NYダウは前日比79ドル(0.24%)安の32,732ドル。ナスダックではアマゾンは5日続落となり、時価総額が2020年4月以来の1兆ドル割れとなった。アップルは中国でiPhone販売台数急減が警戒された。心臓関連の医療機器メーカーのアビオメッドは、ジョンソン&ジョンソンが買収することで合意したため急騰。NASDAQ総合指数は前日比97ポイント(0.89%)安の10,890。S&P500指数は前日比15ポイント(0.41%)安の3,856。

日経平均は、米国FOMCの結果発表前でもみ合い商状。プライム市場では、ソニーGと日本製鉄、TDKが業績上方修正で買われ、パナソニックは米インフレ抑制法による米国電池工場への税控除期待で大幅続伸。サンゲツは製品値上げ効果による大幅業績上方修正で急騰。ニチレイは上期減益だったが、同業他社が国内事業を軒並み下方修正する中、期初予想を据え置いたことで大幅高。メルカリは利食い売りに押され、花王は減益決算で売られた。Vキューブは下方修正でストップ安。

スタンダード市場では、ワークマンが売られ、タカトリは反落。イメージワンが急落。Eインフィニティが大幅安。ヤマトインダストリーは大幅高が継続。八千代工業は通期の営業利益予想と配当予想を引き上げたことでストップ高。ポエックは先進内視鏡治療研究会で発表しストップ高。

グロース市場では、バンクオブイノベとBirdman、セーフィーが反落した。半面、ブライトパス・バイオはiPS細胞由来再生ナチュラル・キラーT細胞療法の独占的開発製造販売権を導入するオプション行使を発表しストップ高。直近IPO銘柄のpluszeroがストップ高。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。連日で75日移動平均線(2万7,594円)上をキープ。一目均衡表の雲抜けも間近となった。FOMCという大イベント通過で流れが変わるか注目される。

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ソニー12%高 市場に喝
日本証券新聞11月4日(金)紙面1面TOP記事掲載

好決算で過度な懸念払拭、時価総額2位も見えた

ソニーグループ(6758・週足)

好決算発表を受けたソニーグループ(6758・P)が久々に存在感を発揮した。朝方、一時12.1%高まで買われる場面があり、2日の日経平均上昇寄与度2位。1日の注目決算組では、立会中発表を経て2日も続落となったトヨタとは明暗を分けた。ソニーグループは1月5日高値1万5,725円から10月3日安値9,213円まで41.4%安を強いられたが、押し幅3分の1戻し(1万1,384円)まであと一息に迫ってきた。

これまでの株価低迷下で期待値が急降下。9月にJPモルガン、SBI、クレディ・スイス、マッコーリー、みずほ各証券、10月も東海東京調査センター、シティグループ証券と目標株価引き下げが相次いでいた(投資判断自体は買い継続が多いが…)。例えば東海東京(10月12日付)は、今3月期営業利益を会社側予想の1兆1,100億円に対し1兆400億円(前期比13.5%減)を試算していたが、今回フタを開けてみれば1兆1,600億円(同3.5%減)への増額修正。「ポジティブな印象。過度な懸念は一定程度払拭されたものと考える」(SMBC日興証券)との声が生じている。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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11月2日(水)☆[概況/大引け]

FOMC前でもみ合い。ソニーGとパナソニックが買われ、サンゲツは急騰。Vキューブはストップ安

大引けの日経平均は15円安の2万7,663円、TOPIXは1ポイント高の1,940ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は739、下落銘柄数は1,019。出来高は14億3,069万株、売買代金は3兆3,798億円。
米国FOMCの結果発表前でもみ合いとなった。

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