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コラム2020年5月26日

【本日のマーケット】

5月26日(火)のマーケット                                                                   

緊急事態宣言の全面解除と第2次補正予算を受けて、経済正常化を先取る動きが鮮明となり寄付きから大きくギャップアップでのスタート。その後も確りとした展開で、日経平均は3月5日以来の2万1000円台を回復。第2次補正予算に関して、安倍首相は25日の会見で、第1次補正と合わせて200兆円を超える規模となることを表明しており、経済再生のためには第3次・第4次補正も必要との思惑も働いたことから上げ幅を拡大しました。昨日に続いて、JALやANAの空運、海運、輸送機器等の経済活動停止により大きく売り込まれていた業種の上昇率が大きく、東証33業種全業種が上昇と全面高の展開。TOPIXも32.53ポイント高(2.17%)と大幅上昇となりました。

東証1部市場が大きく上昇したことで注目が集まり新興市場は小動き。ジャスダック平均は8日続伸。鴨川グランドホテルやユーラシア旅行社、土産物卸のタカチホなど観光関連が上昇しました。ヤマックスは6月末に1対5の株式分割実施を好感しストップ高です。マザーズ指数は小幅に反落。アンジェスが活況となり続騰、PSSや和心も物色されました。

チャート上では、大きく窓を開けての上昇。上放れが鮮明となり、昨日この欄でも指摘したボリンジャーバンドの+2σレベル(2万856円)をあっさりとブレイクして、節目と見られた2万1000円も達成。短期的には過熱感があるものの、上値余地が期待されます。

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強烈買い戻し 2万1,000円台回復
日本証券新聞5月27日(水)紙面1面TOP記事掲載

“二の足”踏む機関投資家 上げ持続の伏線か

エネルギッシュな買い戻しの波に乗って26日、日経平均は3月6日以来の2万1,000円台を回復。後場に入って一時、586円高(上昇率2.82%)の2万1,328円まで跳ね上げた。大引けは529円高の2万1,271円。25日、政府は東京をはじめとする5都道県の緊急事態宣言を解除したことで、経済再開による活性化期待が株価を突き上げた。東証33業種の株価指数は全面高。短期的な過熱感がやや台頭しているが、需給面での上げの主因は売り方の買い戻しとみられ、深手を負った景気・企業収益を重くみる機関投資家の多くは依然、長期資金の投入に二の足を踏んでいる。「戻り疑えば、戻りあり」の展開は出遅れのバリュー株を巻き込んで、なお続くだろう。

株価上昇の勢いが止まらない。むしろ、強まっている。バネになっているのは買い戻しだ。深刻な景気・企業収益の実態を踏まえ、「戻り相場は長続きしない」とみていた売り方が厳しい局面に追い込まれ、カラ売りの買い戻し(=踏み上げ)を迫られている。

安倍首相は25日午後6時からの緊急非常事態宣言の解除に関する記者会見で、27日に決定する2次補正予算について「先般の補正予算と合わせ、事業規模は200兆円を超える」としたうえで、「GDP(国内総生産)の4割に上る空前絶後の規模、世界最大の対策によって、この100年に一度の危機から日本経済を守り抜く」と語った。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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5月26日(火)☆[概況/大引け]

経済正常化への取り組み期待で日経平均は529円高の21,271円。旅行関連や外食、自動車、不動産株が高い

大引けの日経平均は21,271.17円の529.52円高、TOPIXは1,534.73ポイントの32.53ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,734、値下がり銘柄数は384。出来高は14億7,246万株、売買代金は2兆5,326億円。
緊急事態が解除され、第2次補正予算が発表されたが、中小企業の破綻や廃業が急増しているため、第3次補正予算や第4次補正予算も出てくるといった見方から、経済正常化への取り組みが期待され、大幅続伸となった。

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