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コラム2020年6月11日

【本日のマーケット】6月11日(木)

6月11日(木)のマーケット                                                                   

昨日のNY市場は、FOMC(連邦公開市場委員会)で大規模緩和の長期化の方針を受け、米銀などの金融セクターが売られてNYダウは282ドル安。対してナスダック総合指数は史上最高値更新と対照的な動き。本日の東京市場は、為替が106円台と円高方向での推移となったこともあり反落スタート。後場からは時間外のNYダウ先物が下げ幅を広げたことから一段安の展開。大引けは652円安と2万2500円を下回りました。明日のメジャーSQを控えて買戻し相場が続いていましたが、本日は値幅を伴っての調整となりました。この下げの中で際立ったのが、任天堂(7974)。4月高値4万7270円を更新して4万7280円まで上昇。また、ソニー(6758)も3月以降の戻り高値を更新しました。

新興市場ではジャスダック平均は5日ぶりに反落。テラやリプロセル、3Dマトリックスが下落。OSGコーポは好決算を受けてストップ高。日本マクドナルドホールディングスは6070円の高値引けで年初来高値更新。マザーズ指数も5日ぶりに反落。リボミック、オンコリスバイオファーマ、FRONTEOが売られ、アンジェスも反落です。対してナノキャリアはストップ高。リモートワークでの社員教育を行う動画学習のピアズもストップ高。

チャート上では陰の坊主となり、サポートされていた5日移動平均線を割り込みました。日足一目均衡表の転換線もわずかに下回り、終値で下回るのは5月14日以来のこと。

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注目記事 Pick up
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大和証券 チーフグローバルストラテジスト 壁谷洋和のグローバル・ウォッチ
日本証券新聞6月12日(金)紙面1面記事掲載

高水準の裁定売り残が意味するところ

6月12日は3カ月に一度の株価指数先物のSQ(特別清算指数)算出日にあたる。かつては「SQ算出日の相場は荒れる」との思惑から、株式市場での警戒レベルが引き上げられるようなこともあったが、最近ではそうした波乱が生じることはほとんどなく、無風で通過することも多いように感じられる。かつてのように、SQ算出日が一大イベントとして取り扱われることは少なくなった、というのが率直な感想である。ただ、今回に関しては若干状況が異なる。なぜなら、裁定売り残が過去最高レベルに積み上がった状態でSQを迎えることになりそうだからであり、市場参加者からの注目度もにわかに高まっていると考えられる。

裁定売り残は先物が割安な状況下で設定された「先物買い&現物売り」のポジションであるため、それは潜在的な現物の買い戻し圧力に置き換えられる。

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今日の市況概況
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6月11日(木)☆[概況/大引け]

米国で感染者数が200万人突破し、NYダウ先物が時間外取引で下落し、日経平均は後場下げ幅拡大

大引けの日経平均は22,472.91円の652.04円安、TOPIXは1,588.92ポイントの35.79ポイント安。東証1部の値上がり銘柄数は203、値下がり銘柄数は1,939。出来高は16億7,956万株、売買代金は2兆8,403億円。
FOMCで大規模緩和の長期化方針を示したことで米銀が売られ、NYダウは続落となり、日経平均も反落した。
米国の新型コロナウイルス感染者数が10日に200万人を突破したことで、時間外取引のNYダウ先物が売られたため、後場の日経平均は一段安となった。

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