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コラム2020年7月15日

【本日のマーケット】7月15日(水)

7月15日(水)のマーケット                                                                   

前日のNY市場は、新型コロナウイルス対策用ワクチンに関する米バイオ製薬会社のモデルナ社の臨床試験で好結果が得られたことを好感。NYダウは556ドル高、ナスダック指数は97ポイント高と大きく上昇。本日の東京市場はこれを受けてギャップアップでのスタート。高値圏での推移となり2万3000円まであと一歩と迫りました。また、中国の景気回復期待から設備投資関連のファナックやSMCが上場来高値となる等強い動き。大引けの日経平均は358円高の2万2945円。東証33業種は全業種で値上がりです。

本日はIPOの3銘柄がマザーズに新規上場。GMOフィナンシャルゲート(4051)は対面領域のキャッシュレス決済インフラを展開しており、GMOペインメントゲートウェイ(3769)の連結子会社。アイキューブドシステムズ(4495)は、タブレットなど情報端末管理サービスを企業向けに提供。KIYOラーニング(7353)は、個人向けオンライン資格講座、法人向けに社員教育クラウドサービスを行っている。3銘柄共に買い気配を切り上げ、KIYOラーニングが後場に入り公開価格の2.3倍で初値形成。他の2銘柄は明日以降に持ち越しとなりました。(※【動画】IPO情報局で配信中)

新興市場も共に反発。ジャスダック指数は反発。ワークマン、不二精機、ブロッコリーが上昇。対して、ケイブ、イマジニア、買取王国は下落。マザーズ指数も反発。メドピア、Sansanが大幅高。Macbeeは4日続伸。ロコンドはストップ高。一方、リボミックとステムリム、PSSが下落。チームスピリットは今期売上高予想を引き下げたことを受けてストップ安です。

チャート上では2万3000円に接近するとともに、6月初旬以降、収れんする方向にあった三角保ち合いを上放れの兆候。6月9日のザラバ高値2万3185円と、6月15日のザラ場安値2万1529円を起点とする上下の短期トレンドラインを明確に突破。一昨日の7月13日に一度、上に越える場面が見られたものの、本日の上昇で三角保ち合い放れが明確に。ボリンジャーバンドの+2σ(2万2956円)も目前となっており、膠着状態も上方向への”発散“へと向かっている。次は2万4000円指向のチャートパターンとなるか注目です。

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鈴木一之 マーケットレポート 小売業界 巨大な変革期に
日本証券新聞7月16日(木)紙面1面記事掲載

伊藤忠によるファミマのTOB

鈴木一之です。九州地方にいまだ降り続く大雨が心配です。被害に遭遇された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

例年になく梅雨前線が日本の上空に長く居座っているのが大雨の原因のようです。人智を超える天候のことだけに私たちは祈るほかにありません。同じように新型コロナウイルスの終息を願ってもそれは簡単には訪れず、次第に我慢も限界に達して人々は街に海辺に繰り出しています。

それとともに感染第2波の拡大も目に見えて増えており、世界の感染者数は1,300万人を超えました。カリフォルニア州ではレストラン、映画館、美術館の屋内営業が禁止され、香港でもディズニーランドに再び入場制限がかかりました。

生活上の不安が高まりつつあり、日本でも歴史を画する大きなニュースが飛び交っています。中でも伊藤忠とファミリーマートの親子関係の強化は、日本の産業界の今後の方向性を暗示しているように思います。

伊藤忠はファミマに対してTOB(株式公開買い付け)を実施し完全子会社にする方針です。成功すればファミリーマートは上場廃止となり、セブンイレブン、ローソンとともにコンビニ大手3社として長く続いた業界構造が一変します。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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7月15日(水)☆[概況/大引け]

米モデルナのワクチン開発進展でNYダウ先物が買われ、日経平均は反発。中国景気回復期待で機械と鉄鋼が高い

大引けの日経平均は22,945.50円の358.49円高、TOPIXは1,589.51ポイントの24.36ポイント高。東証1部の値上がり銘柄数は1,860、値下がり銘柄数は260。出来高は12億4,571万株、売買代金は2兆2,092億円。
米モデルナが開発中の新型コロナウイルスワクチンが、第1相臨床試験で被験者全員に免疫反応が見られたため、時間外取引のNYダウ先物が買われ、日経平均も反発した。

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